日本でNexus 4が販売開始された際、日本版はdocomoのFOMAプラスエリア(800MHz帯)を使えるということで話題になりました。これまでプラスエリアが使えなかったグローバル版も、日本版のイメージを焼けばプラスエリアが使えるようになるのでは?っと期待されたのですが残念ながらそういうことはなく、ハード的に違うものなのではという憶測も流れていました(ただし、技適申請は1つのモデルだけだったので、ハード的な違いはないはずというのが主な意見でした)。
その後、すっかり意識することはく、Twitterで教えてもらうまで知りませんでしたが、2chではこの問題にコツコツと取り組んでいた人もおり見事に原因を究明。グローバル版のプラスエリア対応方法が判明していました。
プラスエリア対応の鍵はNVRAMの中の値。基本的に工場で書き込まれた後は、ROM焼きしても書き換わらない場所です。日本版とグローバル版では内容が違っており、プラスエリア対応の可否もここで決まっていたようです。
NVRAMの内容を修正すればプラエスエリアに対応できるのですが、ROM焼きでは変更できない箇所なので、カスタムROMを導入したりするのとは手順がかなり異なります。
手順等々は、Nexus 4プラスエリアキットとしてキャプチャ入りの詳細なドキュメント付属で配布されているので割愛しますが、必要なものは下記です(ドキュメントから転載)
- DIAGモードに入ることができるNexus 4()
- Windows XP以降を搭載したPC
- adb-toolkit
- LG United Mobile Driver (3.8.1)http://www.lg.com/jp/mobile-phones/download-page/L-04C/product-info-driver-downloadLGUnitedMobileDriver_S4981MAN38AP22_ML_WHQL_Ver_3.8.1.exe [3e5ae2172d9cba0dcccd15b6bd995738]
- QPST 2.7 build 378以降http://d-h.st/JIr (build 378) QPST_2.7.378.zip [7677c2a5eda8aab6844025d814b95229]
DIAGモードに入れるNexus 4というのは、root化していればOKです。root取得済みのカスタムROMでも可。adb-toolkitというのは要するにadbが使える環境ということ。
私自身は手順通りで作業完了しましたが、まだプラスエリアに行っていないので本当に対応できたかどうかは未検証です。またこの件に関してはまったく知識がないのでTwitter等で聞かれてもサポートはできません。
それにしてもこれを解析した人は組み込み系の仕事をされているんでしょうかね?こういうのが出来る人って素直にすごいなぁっと思います。
(source 2ch)