去年に引き続き、今年読んだ124冊の中で特に面白いと思った本を挙げてみます。今年読んだ本というだけで、今年出た本ではない点だけご注意を。
現在休養中の森見登美彦の新刊。ストーリーとしてはいつものドタバタで最終的に何が言いたかったのだろう?という思いまはありますが、そんなことを考えていたらこの人の作品は楽しめません。今年の1番を選ぶとしたらこれ。単にファンだからというのもありますが、独特の言い回しや世界観はなんとも言えない中毒性があります。有頂天家族の続編も楽しみ。
氷と炎の歌シリーズ。ゲーム・オブ・スローンズの原作と言ったほうが通じるかも。とにかく物凄く重厚なファンタジーです。ドラゴンやワイトなどのファンタジー要素もありますが、歴史小説と言ったほうがいいぐらい。指輪物語やホビットなどとはまた違った感じですね。12月に第5部の最終巻がリリースされました。話としては全7部構成の予定だそうです。
謎の少女「ツウ」との出会い、タイムスリップ、ヌキヒという不思議な鎧。どこに着地するのだろうと思ったら、予想外に大スケールな話に展開して、正直ちょっと「?」という部分もありましたが、全体を通しては面白かったと思います。ただ、ダイナミックフィギュアほどのインパクトはないかなぁ。
セルフパブリッシングで発刊されたGene Mapperを書籍として販売するために再構成された作品。大筋のストーリーは同じですが描写が追加されたり、細かい変更が入って分量は1.8倍ほどになっているそうです。それにしても、現実の遺伝子組み換え食物や雑草などが、この中で語られた通りになっていっているのをニュースでみると、ちょっと怖くなってきます。
日本が誇る一大スペースオペラ。第1巻では遠い未来、植民惑星での出来事が書かれていますが、巻を進めていくと原題から近未来へと徐々に話が繋がっていきます。文章がとても読みやすく、グイグイと引きこまれていく勢いがあります。4巻、「機械じかけの子息たち」が話的にも読むのがやや辛いですが、そこを超えるとまた一気に面白くなっていきます。2009年から3年かけて全10巻、という予定だったらしいですが、2013年12月にやっと7巻目が刊行されました。
来年はどんな本が出てくるかな?