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新聞を読むのはムダ

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頭のいい人が儲からない理由
頭のいい人が儲からない理由
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2007/03/27
  • おすすめ度 4.5

頭のいい人が儲からない理由を読み終わりました。約2時間。

面白くて一気に読めてしまいました。筆者の体験談をもとに「(仕事でも人生でも)成功するために必要なものはなにか?」ということが語られています。

本書の根底を流れる思想は、「戦略と戦術とはまったく違う。戦術の延長上には戦略はない」ということだ。戦略のとり方によっては、売らないほうが売れたり、努力しないほうが結果がよかったり、鈍くさい人がトップになったほうがビジネスに成功したりする。

そんな常識にはずれたことばかりが本書には登場するが、常識こそウィルスである。もうすでに感染しているのに気付かない。気付かないまま寿命を迎えるか、気付いたときにはもう手遅れか。

本書を読めば、いかに常識が間違っていて、ビジネスに害を与えているかが、わかるだろう。戦略を考えずに闇雲に努力することこそ、時間の浪費なのだ。

まえがきからの引用です。いかに多くの人が常識に捉われ、無駄な努力をしているか。そういうことを本書の中でバシバシと指摘しています。例えば、

仕事ができるようになりたかったら、まず、新聞を読むのをやめること。まぁ、それは極端としても、新聞にたよるのをやめたほうがよい。

私自身この二十年間、新聞をまったく読んでいない。それまでは毎日五紙、それこそ隅から隅まで舐めるように読んでいた。でも、やめた。ムダだときづいたからだ。それで、なにか不自由があったかというと、なにもない。

(中略)

新聞を読まないと、必要な情報まで入ってこなくなるというのも嘘だ。いまのメディア環境を考えれば、どんな田舎に住んでいようと、必要な情報が届かないなどということは絶対にない。少なくとも新聞に書いてある程度のどうしても知っておかなければならないことなら必ず伝わる。心配は無用だ。それに、新聞は社会の公器といいながら、そこに掲載されている記事には明らかにいろいろな事情によるバイアスがかかっている。新聞には必要な情報が載っているということ自体が幻想なのである。

こんな具合。もちろん否定するだけではなく、なぜそうなのかということも説明されています。新聞の場合は、次のような感じです。

インプットの量を増やせばアウトプットの量も増える。これは、ある意味正しい。だが、学校の勉強やテレビのクイズ番組ならともかくビジネスの世界では、インプットした情報をそのままアウトプットしているだけでは、どんなにたくさんの情報をもっていても評価されることはまずない。

(中略)

それでは、現代において仕事ができるというのは、いったいどんな人を指すのか。それは、インプットした情報の付加価値を高めてアウトプットできる人のことである。同じ情報も彼というモジュールを通過すると価値が上がるとなったら、その人はどこの企業からも引く手あまたなのは間違いない。

それは、言葉を換えると、考える能力の差ということだ。

(中略)

ところが、新聞を読んでいると、あたかもそこに答えが書いてあって、それを覚えればいいという気持ちになってしまうから、考える能力はどんどん退化していってしまうのである。

正直、これは言いすぎかなとも思いますが、毎日何紙も読み続けるのはムダだろうということはわかります。必要なことは、情報を収集することではなく、その情報をどう使うか、どう考えるのかということ。筆者はこれについて、「情報は仮説を検証するために利用せよ」と書いています。

ボーダフォンを買収したソフトバンクが、ナンバーポータビリティ導入のタイミングで通話料ゼロ円という戦略を仕掛けた。このニュースを目にして、ただゼロ円という部分に目を丸くするだけだったら、孫正義氏の思う壺だ。そうではなく、こういう情報に出会ったら、その狙いはどこにあるのかを、孫氏になったつもりでまず考えてみるのである。そして、この試みが今後の市場にどのような影響を与えるかを自分なりに想像して仮説を立てたら、今度は、それを現実と照らし合わせて検証するのだ。

もし、結果が自分の仮説とずれていたら、そこには自分の知らない力学が働いたということになる。情報が足りなかったのか、未知の戦術がとられたのか、いずれにせよミッシングパーツがあったわけだから、それはなにかを考えるのである。

この方法は、考える力を養うにはいい方法だと感じました。なにしろ、元手はタダです。私も何か気になる情報があったら、Blog上で仮設を立てるというようなことをやってみたいと思います。

上記の新聞の例以外にも、「小さい会社の方が勝つ」「人脈なんかつくる必要はない」「まじめで勤勉だと成功が遠ざかる」などなどいくつもの例が紹介されています。

とりあえず今回はこんな感じ。まだまだ書きたい事(自分の備忘録としても)が多いので、また別記事で書こうかと思います。

ガジェットなど好きなことをブログやWEBメディアなどに書いて生きています。ライター仕事は常に募集中

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