新しいMackbookに採用され一躍脚光をあびたUSB Type-C(USB-C)。
AppleのLightningコネクタ同様に表裏を気にせず使用することができるUSBコネクタですが、Appleの独自規格ではなく、USB3.1として昨年仕様化されたものです。
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Macbookが最初に採用しましたが、昨日発表されたGoogleのハイエンドChromebook Pixelにも搭載されています。
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このUSB Type-C、仕様的には100Wの給電能力があるというのも特徴で、Macbook、Pixelともに充電はUSB-C経由で行うようになっています。
Macbookが搭載を発表したときは、まだ早すぎるし普及するのはまだまだ先だろうなぁという気がしていたのですが、Googleも採用したということで意外と早く普及する可能性が出てきましたね。
ただ、現状では問題となるのが周辺機器の対応です。
AppleはUSB-CをHDMI、VGAに変換しつつ、USB-Cでも充電できるアダプタを用意していますが、なぜかUSB-CをDisplayPortに変換するアダプタがありません。
対してGoogleはUSB-CとDisplayPortの変換ケーブルを用意しています。これを使えばMacBookでもDisplayPortが使えますが、それに占有されてしまうため同時に充電が行えません。
PixelはUSB-Cが2ポートあるので問題ないですが、MacBookにUSB-Cが1つだけというのはちょっと割り切りすぎた感がありますね。
せめてUSB-C仕様のUSBハブが出てくると状況が変わるのでしょうけど……。
また、AppleがLightningコネクタを捨てて、次期iPhoneにUSB-Cを採用するのかというのもちょっと微妙。これまでかたくなに独自規格を貫き、認証チップまで組み込むような対応をしているので、いきなり汎用規格に変更するとは思えません。
ただ、Googleは、
The Pixel is one of the first products to launch with this new standard, with more Chromebooks and Android devices following suit soon.
と言っており、年末にも出てくるであろう次期NexusにはUSB-Cを搭載してくるようです。
そんなわけで、年末までにはそれなりに普及する可能性がありますが、けん引役はAppleではなくGoogleになりそうかな?。
(via Android Police)
(source Google)