GSMAがSIMカードを必要とせず、複数のキャリアの設定を切り替えて使用できる組み込み型のeSIMを発表し、これにあわせてSamsungがこのeSIMに対応したスマートウォッチ 「Gear S2 Classic 3G with GSMA」を3月に発売すると発表しました。
複数のキャリアを切り替えて使用できるSIMというと、一部のiPadで利用できるApple SIMがありますが、GSMAが発表したeSIMはこれの発展形でSIMカードがなく、代わりにデバイスには小さなチップを組み込みます。あとの使い方は似たようなもので、各キャリアに合わせた設定に切り替えることでそれぞれのキャリア用として利用できるというものです。
MicrosoftもApple SIMに似たようなものを出すという噂がありますね。
Apple SIMのMicrosoft版? Microsoftも独自のデータ通信サービスを準備中
GoogleのProject Fiはちょっと毛色が違いますが、似たような取り組みではあります。
こんな感じで各社バラバラに取り組んではいますが、大本営であるGSMAが仕様策定してきたということで、ちょっと情勢が変わるかもしれませんね。現在はウェアラブル向けの(Gear S2向けの)組み込み仕様しかないようですが、スマートフォン向けの使用を6月に追加でリリースするということです。近い将来、SIMカードはなくなってしまうんでしょうかね。
この取り組みには下記の40社以上が賛同というか協力しているということで、日本のdocomoやKDDI対応するみたいです。ただ、Softbank(と米Sprint)はありませんね。Appleがいないのは想定の内でしょうか。