世界初の4G+3G同時待ち受けが可能なXiaomi Mi5などが話題の中国Xiaomiが、新製品として圧力IH炊飯器を発表しました。
中国のAppleともいわれるだけあって、Xiaomiらしいシンプルな外観の炊飯器です。そしてXiaomiだけあって、ちゃんとスマートフォンとも連携します。
炊き加減をアプリで指定
お米のパッケージにあるバーコードをスマートフォンで読み取ることで、お米の種類、産地などに合わせて2,450通りもの加熱方法から最適なものを選択。また炊き上がりの固さ具合もアプリから調節できるとのことです。そのほか、タイマー予約などもアプリから設定可能。レシピの表示なんかもしてくれるみたいですね。
米びつと水道もセットしておけばアプリから自動で炊飯してくれるようになるのも時間の問題かな。
開発者には元三洋の有名技術者も
日本の炊飯器が中国で人気という話はたびたび耳にしますが、このXiaomiの炊飯器も日本の技術が使われているようです。というのも、元三洋電気の技術者の内藤 毅氏を開発チームに招き入れたとのこと。わざわざ名指しするぐらいだからすごい人なんだろうと思い調べてみると、炊飯器や圧力釜関係の論文がわさわさと出てきました。どうやら炊飯器界の有名人のようです。ほかにもAppleやIBM、Motorolaなどの技術者も加わっていたとのこと。こういうのはやっぱり技術流出っていうんでしょうね。
高性能で低価格
この炊飯器の価格は999人民元(約17,000円)。同様の機能の炊飯器は日本国内だともっと高価……って書きたかったのですが、実売ベースだと2万円前半からあり、それほど「安い!」という感じではありません。もっとも、定価ベースでは5万円以上するので、その点ではXiaomiの炊飯器は破格だと言えます。
Xiaomiのスマートホーム新ブランド MIJIA
Xiaomiは今回の発表に合わせて、スマートホームの新ブランドとしてMIJIAを立ち上げました。圧力IH炊飯器は新ブランドでの第1弾製品になるようです。
Xiaomiのスマート家電
なにも唐突にスマート家電を発表したわけではなく、Xiaomiはこれまでも浄水器や空気清浄機、ベッドサイドのランプに血圧計や体重計など様々な家電をリリースしています。もちろん、そのどれもがスマートフォンと連携可能。
テレビやラジオもリリースしているし、家中の電化製品を手中に収めようとしているみたいですね。
日本メーカにも頑張ってほしい
こういうのっていままでは日本メーカーが強いイメージだったのですが、すっかり水をあけられちゃった感じですね。以前、エアコンをスマートフォンでコントロールできるようにするってだけで大騒ぎだったのはその後どうなったんだろう?
すでにモノづくりではアジア勢に太刀打ちできなくなっているので、せめて強力なネットワークインフラを活かしたスマートフォン連携、IT連携の分野で巻き返してほしいと思います。