Galaxy S6やGalaxy Noteなどを入れて使うSamsungのVRゴーグル Gear VRですが、先週には専用のブラウザがリリースされ、あたかも大画面でブラウジングしているような気分に浸ることが出来るようになりました。そんなGear VRの専用ブラウザですが、WebVRを試験的にサポートしているということです。
WebVRとは?
「WebVRをサポートした」ということですが、そもそもこのWebVRとは何者なのかという話です。簡単に言うと、ブラウザを使ってVR体験ができる技術で、Javascriptだけで構築することが可能なようです。
ブラウザでのVR体験
「ブラウザを使ってVR体験」と言ってもピンと来ないかもしれません。そこで、試しにWebVRのサンプルコンテンツを公開しているthreejs.orgにアクセスしてみてください。
おそらく、こんな画面で四角い物体がふよふよと動いているだけだと思います。これをWebVRに対応したブラウザで見ると360°グリグリと見渡すことが可能なんです。そんなグリグリ動いた様子がわかるのがこちらの動画。
Gear VRのブラウザで同じサイトをみたときの様子がわかります。
WebVR対応ブラウザ
WebVRはまだ標準にはなっておらず、これに対応したブラウザも限られています。
現在利用できるのはChroniumとWebVR enabler add-onをインストールしたFirfoxのNightly Buildだけのようです。
ここにGear VRのブラウザが加わったということですね。
Gear VRの専用ブラウザ Samsung Internet for GearVR
Galaxy端末にもSamsungのブラウザがインストールされていますが、Gear VRのものはこれとは別で、Oculusストアからインストールします。
手動でWebVRの有効化が必要
インストールしただけではWebVRには非対応で、有効にするにはGear VRのブラウザで「internet://webvr-enable/」にアクセスします。するとWebVRが有効になったという表示が出てきて有効になります。なお、無効化する場合は「internet://webvr-disable/」です。
表示しているサイトの引継ぎが可能
専用ブラウザとはいえ、Gear VRを付けたままURLを入力したりするのは面倒ですが、GalaxyにインストールされているSamsungのブラウザでサイトを開いた状態でGear VRに装着すると、そのURLをGear VRのブラウザが引き継いで表示してくれるという便利な機能もあります。
Oculus RiftやHTC VIVEは買えないけどGear VRなら買える
本格的なVRを楽しむためにはOculus Riftなどの高価はVRゴーグルとハイスペックなPCが必要ですが、Galaxy S6やS6 edgeを使っているのであればGear VRという選択肢もありだと思います。Oculusが協力しているだけあって共通のストアを使えるので、Oculus RiftのようにVRゲームでグリグリ遊ぶというわけにはいきませんが、簡単なゲームであれば遊べます。マインクラフトもGear VRに対応することを発表していましたね。
個人的な本命はPlaystation VRなのですが、それが発売されるまではGear VRでなんとかしのぎたいなぁ。