HTCが次期フラッグシップとなるHTC 10を発表しました。従来は「HTC One ~」というシリーズ名でしたが、今回はシンプルな名称です。デザイン的にはOneシリーズを踏襲しつつ、新しい雰囲気になっていますね。
ハイスペックな端末
これまでのHTC端末はフラッグシップといえども市場のハイエンドモデルからは一歩引いたというか一段劣るようなイメージがあったのですが、今回のHTC 10は現在の市場においてもトップレベルのハイエンドモデルとなっています。
- ディスプレイ:5.2インチ 2560 x 1440
- プロセッサ:Snapdragon 820
- RAM:4GB
- ストレージ:32GB + microSD(最大2TB)
- カメラ:12MP(Ultrapixel 2、OIS、レーザオートフォーカス)/5MP
- バッテリ:3,000mAh
- サイズ:145.9 x 71.9 x 3.0-9.0 mm
- 重さ:161g
- USB3.1 Type-C
- NFC、BT4.2
帰ってきたUltraPixels カメラ
HTC Oneといえば、画素数競争を繰り広げていたスマートフォンのなかで、「画素数あげるより1画素を大きくして光をたくさん取り込んだほうが良くない?」ということでイメージセンサのサイズはそのままに画素数を押さえて1画素を大きくしたUltrapixelsを搭載して話題になりましたが、技術的に未成熟だったのかソフトの作りがだめだったのか、そもそも4MPにしたのは絞りすぎだったのか、あまり高い評価は得られずメインカメラからは消えてゆきました(その後フロントカメラでは採用されていましたが)が、HTC 10ではUltraPixels 2として復活しました。
今回は12MPという十分な画素数をもっており、各種カメラの性能評価を行っている「DxOMark」でもGalaxy S7 edgeとならぶ最高評価の「88」を獲得しています(Xperia Z5が87、iPhone 6s Plusが84)。
なお、HTC 10は12MPで1画素あたり1.55μmピクセル、Galaxy S7も12MPですが1.4μmピクセルとなっています。
世界初 24bbit Hi-Resオーディオ録音にも対応
良いカメラには良い音を……ということで、オーディオ機能にもこだわっています。なんといっても世界初となる24bbit Hi-Resオーディオ録音に対応。動画を4K撮影したときにも最高の音を残せます。
HTC端末はもともとスピーカが他の機種とくらべて頭一つ抜けた性能を持っていましたが、今回もそれは健在でHi-Fi対応のTC BoomSoundを搭載。さらに付属のイヤフォンもHi-Resオーディオに対応しています。
Androidでは初のAir Play標準対応
一見地味な話ではありますが、iPhoneやMacが利用できるAir Playに標準で対応しています。これまでもアプリを使えば利用可能でしたが、標準対応はAndroid端末としては初となります。もちろんGoogle CastやMiracastにも標準対応しているので、ミラーリングで困ることはなさそうです。
4月発売 日本では?
HTC 10が現在予約を受け付け中で価格は$699.99(約76,000円)。気になる日本での発売ですが、おそらくauから夏モデルとして出るでしょう。HTCはHTC EyeやDesire 626をSIMフリーとして国内販売していますが、これは出ないかなぁ?