4月20日に常設展をリニューアルした日本科学未来館に行ってきました。4月24日までは常設展とドーム型シアターの視聴が無料となっています。
見せる展示から問う展示へ
これまでも様々な展示を行っていた日本科学未来館ですが、リニューアルした展示では見せるだけではなく「これについてどう思うか」「どうしたらいいか」という問いかける内容になっているように思えます。
地球の未来を考える
そんな内容が一番強く出ていたのが、新規に追加された「未来逆算思考」。50年後の子孫に豊かな地球を届けるというゲーム形式の展示です。
ゲーム終了時には子孫からメッセージが届きます。私の地球は20年後までしか届かなかったけど……。
この後、展示を見ながらよりよい未来にするためにはどうすればいいのか、というのを考えてゆくことになります。
【常設展リニューアル】新展示「未来逆算思考」は、50年後の子孫たちにどんな地球を贈ることができるのかゲーム形式で体験する展示です。リニューアル記念として4月24日(日)まで無料で公開。 https://t.co/4Pcpcasqwa pic.twitter.com/RMwe76KIVG
— 日本科学未来館 (@miraikan) 2016年4月22日
「100億人でサバイバル」では、災害発生の仕組みや被害がどのように広がっていくのかをピタゴラ装置的に再現しています。
これは単純に見ていて楽しかったのですが、太陽からの熱にはじまり、感染症の拡大、地震の発生などで人がパタパタと倒れていく(文字通り倒れていきます)様を眺めつつ、すべての物事がかかわりあっているのだなぁということを考える場になっていました。
新しい技術
そんな暗い話の展示ばかりではなく、明るい内容のものもちゃんとあります。
これは「細胞たち」という展示で5つのシアターが併設されいます。それぞれのシアターでは10分ほどのiPS細胞絡みの動画を視聴できます。すべてのシアターで内容が異なるので全部wp見るのは大変なのですが、iPS細胞で何ができるか、どんな研究が行われているのか、実現したら利用したいか、という内容です。
これは以前からあったと思いますが、インターネットの物理モデル。ネットを流れる0と1の情報を白いボールと黒いボールに置き換えて実際に送信することができます。
送信するパケットはこんな感じで生成。最初の8ビットは宛先(IPアドレス)、後ろの8ビットが文字情報(1文字)の計16ビットで1パケットを生成します。
受け取った内容はこちら。これは3パケット(3文字分)の情報。変換すると「メロン」という文字になります。
ドームシアターは圧巻
ドームシアター自体は以前からありますが、4月20日から上映が始まった「9次元から来た男」はなかなかに深い内容で面白かったです。
ただ、量子力学や超ひも理論とかを多少なりとも聞いたことがあるとか本を読んだことがあるとかじゃないと、かなりの確率で置いてけぼりになること間違いなしです。映像自体は迫力があって、それだけでも見る価値があると思います。
Youtubeの予告編もかなりの高画質ですが、直径15mのドーム型シアターいっぱいにこの高画質のまま3D映像で見れるなんて、すごい時代になったものです。上映時間は30分で事前に予約が必要です(当日の窓口でも可)。今日は平日でしたが、各回満席になっていました。
GAME ONも開催中
特別展示のGAME ONも5月30日まで開催中です。
PlayStation VRを体験できるGAME ON チケットは事前購入がお勧め
朝一でPlaystation VRの体験整理券をゲットして、時間を待つ間に常設展を見て回るというのもお勧めです。GAME ON自体も面白いけどね。
おまけ:5回のカフェエリアは持ち込み自由
5階にはカフェエリア、7階にはレストランがありますが、5階のほうは飲食物の持ち込みが自由です。ここにはベビーカー置き場や授乳室もあるので赤ちゃんと一緒でも大丈夫。
(link 日本科学未来館)