一時期はXperiaのアピールポイントでもあった4Kでのビデオ撮影ですが、最新のXperia X Performanceでは4K撮影に非対応となりました。
「Xシリーズでは「速く正確に撮影できること」を最優先に考えたから(出典:ITmedia)」ということですが、標準アプリでは非対応となった4Kも3rdパーティのアプリを使えば撮影可能です。
追記:試しに標準カメラアプリで動画撮影をしたところ、15分ほどで温度上昇のため撮影が終了してしまいました。
Open Cameraでは問題なかったので、標準カメラアプリの問題なのかな?
4Kビデオ撮影はスマートフォンには早すぎた?
Xperia X Performanceが4K撮影に非対応な理由は、発表時の説明では「速く正確に撮影できることを最優先に考えたから」ということのようです。また、過去機種での4K撮影の利用動向を踏まえての判断だったとも言っています。
参考:Mobile World Congress 2016:「Xperia X Performance」は買いなのか?――Zシリーズと比較しながら考える – ITmedia Mobile
たしかに4K撮影って利用したことはないですね。
また、4K撮影については、Xperia ZL2、Galaxy S5が出たときに試してみたことがあるのですが、そのときは3分弱で温度上昇により停止するという結果でした。
しかし、Xperia X Performanceは発熱も抑えられているし、4Kテレビなども普及して4Kを見る環境も数年前からするとだいぶ整ってきており、いまこそ4K撮影が真価を発揮するときなのではないかなぁという気がします。
そんな4K撮影ですが、3rdパーティのアプリを使えばXperia X Peformanceでも対応可能になります。
Open Cameraを使って4K撮影
今回はOpen Cameraというアプリを利用しました。
このアプリの設定で4K解像度(3840×2160)@30fpsでの動画撮影が可能になります。
Xperia X Performanceで4K撮影 温度上昇もなく問題なく撮影可能
実際にXperia X Performanceにインストールして撮影してみたところ、問題なく撮影できました。
30分ほど撮影してみたのですが温度上昇で終了することもなくまだまだ撮影可能なようでした。
30分の撮影後でも背面の温度は40.1℃ほど。
なお、ファイルサイズは30分の動画で3.7GBとなりました。
他機種での4K撮影
比較のため、他機種でも4K撮影を行ってみました。
Xperia Z5 Compact
まずは標準アプリで4K撮影に対応しているXperia Z5 Compactです。
撮影開始から9:33で温度上昇により撮影が止まりました。
この時の背面温度は46℃を記録。
この結果だけだと、「Xperia X Performanceが優秀なのではなくOpen Cameraが優秀なのではないか?」という疑念もあったので、Xperia Z5 ComapctにOpen Cameraをインストールして試してみたところ、5分ほどで熱暴走が原因とみられるフリーズを起こしました。
このときの背面温度は45℃。
やはりアプリのせいではなく、XPeria X Performanceが優秀なようです。
Galaxy S7 edge
続いてGalaxy S7 edge。これも標準アプリで4K撮影に対応しています。
ただし、4Kでの動画撮影は録画時間が10分までに制限されています。
仕方がないので、10分撮影して録画が終了したら、すぐに新規で撮影を開始する、ということをしてみたところ、2回目の撮影開始直後に温度上昇の警告が出て終了してしまいました。
この時の背面温度は40℃ほど。
Galaxy S7 edgeの閾値は低めに設定されているみたいですね。
Xperia X Performanceは4Kを開放しても良かったのでは?
今回の結果だけをみると、Xperia X Performanceは4K撮影を開放してもまったく問題がなかったのではないかと思えます。
温度上昇により多機能への影響等も考慮しての結果だったのでしょうけど、少しもったいないですね。
そんなわけで、もしXperia X Performanceでどうしても4K撮影をしたいという人は、今回使ったOpen Cameraなどを利用すれば問題なく撮影ができるので、覚えておいてください。
ファイルサイズが大きくなるので、そこだけは注意が必要ですけど。