ICT総研がMVNOの格安SIMについての市場動向調査結果を発表しました。
楽天モバイル、OCNモバイルONE、IIJmioがトップ3
格安SIMを利用しているユーザの回答を集計した結果、楽天モバイルが17%でトップ、次いでONCモバイルONEの16.5%、IIJmioの12.4%となっています。
ICT総研の調査は母数が613人とかなり少なく統計的な信頼性に不安がありますが、同様の調査をMMD研究所もおこなっており、こちらの母数も760人と少な目。
ただ、MMD研究所の調査結果では、OCNモバイルONEが17.2%でトップ、次いで楽天モバイル 16.6%、IIJmioが13.3%となっており、この3社が3強なのは間違いなさそうです。
参考:《人気レポートまとめ》2016年上半期「格安SIMサービス関連調査レポート」
(失礼ながら)楽天モバイルがトップというのは少々意外でしたが、この辺は知名度の差というところでしょうか。
事業者に対する信頼性はIIJmioがトップ
ICT総研の調査では、上記のシェアのほか「格安SIM」についての満足度調査も行っています。
この中で、「事業者に対する信頼性」はIIJmioが78.4ポイントでトップ、次いでmineo、OCNモバイルONEが75.1ポイントとなっています。
IIJmioは以前からなかの人がブログ「てくろぐ」を通じて情報を発信していたり、3か月毎に開催しているIIJmio meetingでユーザと交流を行っていたりするので、そういうところも評価されているのかもしれません。
mineoもユーザとの交流を大切にするという姿勢を打ち出しており、「マイネ王」というフォーラムを作ったり、ファンミーティングを企画したりしています。
OCNモバイルONEの信頼が高いのはNTTグループということが関係してるのかな?
全体的な満足度ではmineoがダントツ?
今回、ICT総研では格安SIMの利用者満足度として、先の「事業者に対する信頼性」を含め10項目について上位5社の名前を出しているのですが、各満足度について出てくる事業者を集計してみると、下記の結果になりました。
No. | MVNO事業者 | 項目数 |
---|---|---|
1 | mineo | 10 |
2 | DMM mobile | 8 |
3 | IIJmio | 6 |
3 | UQ mobile | 6 |
5 | BIGLOBE | 5 |
6 | BIC SIM | 3 |
6 | OCNモバイルONE | 3 |
8 | Nifmo | 2 |
9 | 楽天モバイル | 1 |
9 | イオンモバイル | 1 |
mineoは10項目すべてにランクインしており、利用者の満足度が非常に高いということがうかがえます。
逆に楽天モバイルやOCNモバイルONEは利用者シェアが高いわりに全体的な満足度は低めな感じです。
楽天モバイルは唯一名前が挙がった「コストパフォーマンスの高さ」で選ばれているということでしょうか。
MVNOサービスの契約数は2016年末に1,550万契約に
このほか、MVNOサービス、格安SIMの契約数についても推測を行っており、2016年末までにMVNOサービスの契約数は1550万契約になると予想しています。
総務省が打ち出した「モバイル創出プラン」の目標が1,500万契約なので、これをクリアすることはほぼ確実のようですね。