ライカのダブルレンズが特徴なSIMフリー端末、HUAWEI P9を購入したので早速レビューです。
同時に発表されたHUAWEI P9 Liteと悩みましたが、どうせ買うならハイエンドのほうがいいだろうということでこちらを選択。
ハイエンドなSIMフリー端末
HUAWEI P9は価格的にもスペック的にも国内で販売されているSIMフリー端末としてはハイエンドな部類になります。
HUAWEI P9のスペック
そんなHUAWEI P9のスペックは下記。
比較する適当な端末がなさそうなのでGalaxy S7 edgeと比較してみます。
HUAWEI P9 | Galaxy S7 edge | |
---|---|---|
ディスプレイ | 5.2インチ | 5.5インチ |
解像度 | 1920×1080 | 2560×1440 |
プロセッサ | HUAWEI Kirin 955 2.5GHzx4 + 1.8GHzx4 |
Snapdragon 820 2.2GHzx4 + 1.6GHzx4 |
メモリ | 3GB | 4GB |
ストレージ | 32GB+microSD(最大128GB) | 32GB+microSD(最大200GB) |
高さ | 約145mm | 150.9mm |
幅 | 約70.9mm | 72.6mm |
厚さ | 約6.95mm | 7.7mm |
重さ | 約144g | 158g |
バッテリ | 3,000mAh | 3,600mAh |
連続待受時間 | LTE:約566h | LTE:約420h |
連続通話時間 | WCDMA:約18h | VoLTE:約11.9h |
メインカメラ | 12MPx2 F2.2 デュアルカメラ | 12.2MP F1.7 |
インカメラ | 8MP F2.4 | 5MP F1.7 |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac(2.4/5.0GHz) | 802.11a/b/g/n/ac(2.4/5.0GHz) |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 |
NFC | ○ | ○ |
USB | Type C | micro-B(microUSB) |
自前でプロセッサを開発できる数少ないメーカーであるHuaweiですが、このP9にもオリジナルのKirinを採用しています。
下記にベンチマーク結果を載せていますが、グラフィック性能は低いものの、処理能力としてはSnapdragon 800/810程度はありそうです。
なお、「Kirin」の由来ですが、Snapdragonが「ドラゴン」なのでそれに対抗して「麒麟」にしたとか。
HUAWEI P9のベンチマーク グラフィック性能は低め
各種ベンチマークの結果です。
比較する適当な端末がなかったので、Galaxy S7 edgeとNexus 5Xの結果も記載しておきます。
ベンチマークアプリ | HUAWEI P9 Kirin 955 |
Galaxy S7 edge Snapdragon 820 |
Nexus 5X Snapdragon 808 |
---|---|---|---|
Quadrant | 38018 | 40511 | 18952 |
AnTuTu | 80896 | 129037 | 58217 |
Geekbench 3 | シングル:1672 マルチ:5770 |
シングル:2083 マルチ:4696 |
シングル:897 マルチ:3051 |
3DMark | 820 | 2368 | 1045 |
グラフィックのスコアは低めですね。
ただいつものようにデレステで確認したところ、3D標準で問題なく動作しました。
写真レビュー
ここからフォトレビューです。
パッケージは今時にしては大きめですね。
同封物はUSBケーブル、USB-C変換アダプタ、USB-ACアダプタ、イヤホン、そしてケースが付いていました。
USB-Cケーブルは付属していますが、変換アダプタもついてるのがうれしいですね。
正面。ディスプレイは2.5D加工で周辺が湾曲しているので、保護シート類は難しそうです。
背面。上部にある四角が指紋センサ。この部分のみ少し凹んでいます。
カメラ部分は出っ張りはなくフラットです。
なお、マークはありませんが、NFCは指紋センサの上あたりにあるようです。
正面向かって右側面に電源とボリューム。
電源ボタンには滑り止めの加工がされており、なかなか凝っていますね。
左側にはSIMスロットがあります。
SIMトレイはmicroSDと兼用するタイプ。最近このタイプが増えていますね。
上部にはマイクのみ。
下部にはスピーカ、マイク、3.5mmジャック、そしてUSB-Cポートがあります。
Galaxy S7 edge、FREETEL REIとの比較
スペックを比較したGalaxy S7 edgeと並べてみました。
5.5インチと5.2インチの比較なので、さすがに大きさはHUAWEI P9のほうが小さいです。
同じ5.2インチのREIと並べてみました。
大きさはP9のほうが若干小さいです。
HUAWEI P9の中身 カスタムOS EMUI 4.1を搭載
OSはカスタムOSのEMUI 4.1を搭載。
設定画面は見やすいです。
標準ランチャーはアプリドロワーがないタイプ
標準のホーム画面はアプリドロワーがなく、ホーム画面上にすべてのアプリが表示されます。
設定により、シンプルな画面に切り替えることも可能です。
フィーチャーフォンに慣れている人は、シンプル画面のほうが使いやすいのかもしれません。
上部からスワイプダウンで表示する通知エリアとクイック設定は切り替え式になっており、他の端末に慣れている人ほど違和感を感じると思います。
便利機能のナックルジェスチャー
HUAWEI端末の特徴というか、EMUIの機能ですが、指の関節で操作をするナックルジェスチャーという機能を搭載しています。
あまり目立たない機能ですが、スクリーンキャプチャと撮ったり、画面操作の動画を撮るには大変便利な機能です。
ライカ監修のダブルレンズカメラ
HUAWEI P9最大の特徴がライカ監修のダブルレンズカメラです。
カメラアプリの使い勝手はかなり考えられており、使いやすいです。
オートモードで下部にあるタブを引き上げるとPROモードになり、ISOやシャッタースピード、露出、ホワイトバランスなどを細かく設定することができるようになります。
左から右へのスワイプでモード設定画面、右から左へのスワイプで各種設定が表示されます。
まだ使い込んではいませんが、フォーカスは若干遅いかなという印象です。
最近、Galaxy S7 edgeやXperia X Performanceなど高速フォーカスを売りにした機種ばかり弄っていたので余計にそう感じているだけかもしれませんが。
※追記:カメラアプリでは、ファイグリッド、フィボナッチスパイラルというちょっと変わったグリッド表示もできます。
撮影サンプル
まだちゃんと使ってはいませんが、とりあえず机上にあったものを撮影してみました。
カメラについても、Galaxy S7 edgeと比較してます。
まずサラダ。
続いてマクロ的にデッドプール人形を撮ってみました。
P9では「ワイドアパチャー効果」を使ってF0.95に、Galaxy S7 edgeでは「選択フォーカス」を使っています。
Galaxy S7 edgeのほうが対象に寄れ、写りもいい気がしますが、価格が2/3のSIMフリー端末ということを考えると十分な感じです。
ただ、カメラを売りにしている機種ではあるので、もう少し期待していたのだけど・・・というのが本音です。
※追記:撮影サンプルを増やしました。
※追記:しばらく使ってみた感じ、HUAWEI P9のカメラはスナップ的に気軽に撮ってもそこそこ撮れますが、プロモードでしかっりと「写真を撮る」感じに使ったほうが真価が発揮できる感じです。
SIMフリー端末デビューにおすすめしたい1台
国内のSIMフリー端末というと「格安スマホ」という言葉に代表されるように低価格、そして低スペックな端末が多いです。
分かったうえで購入する分にはいいのですが、SIMフリー端末をメイン機にしてバリバリ使おうと思っていた、という人がそういう低スペック機を購入すると「SIMフリー端末ってこんなものか」という印象を持たれてしまう気がします。
特に、カメラ性能が高いSIMフリー端末は少ないので、そこで不満を持つ人も多いかもしれません。
その点、HUAWEI P9は国内のSIMフリー端末としては価格が高いですが、それでもキャリアのハイエンド機の2/3ですし、それでいてハイエンド機と同等のカメラ性能、メイン機として使えるスペックがあるので、コストパフォーマンスは高いといえそうです。
※追記:直接の後継ではありませんが、honor 8が国内でも発売になっています。
プロセッサはワンランク落ちますが、RAMが4GBになるなどスペックアップしている部分もあり、P9と同等のカメラで定価も安いのでデザインさえ受け入れられればhonor 8というのもありだと思います。
※追記:新カラーのレッド、ブルーが発表され、価格の値下げも発表されています。