楽天モバイルが、データ通信と対象端末、「5分かけ放題オプション」の料金がセットになった「コミコミプラン」を発表しました。
端末代金もセットになった「コミコミプラン」
発表されているコミコミプランは3種類(3端末)となっています。
プラン | 端末 | データ容量 | 金額(税別) |
---|---|---|---|
コミコミプランS | ZTE BLADE E01 | 2GB/月 | 1年目:1,880円/月 2年目:2,980円/月 3年目以降:2,446円/月 |
コミコミプランM | HUAWEI P9 lite | 2GB/月 | 1年目:2,480円/月 2年目:3,480円/月 3年目以降:2,230円/月 |
コミコミプランL | arrows M03 | 4GB/月 | 1年目:2,980円/月 2年目:3,980円/月 3年目以降:2,613円/月 |
1年目は安く、2年目が高くなり、3年目からはまた安くなるというのが特徴です。
「5分かけ放題オプション」がセットになっていることからわかるように、音声SIMでの契約で、2年縛りが条件になっており、24か月以内の解約では違約金12,000円(税別)が発生します。
コミコミプランはお得なのか?
コミコミプランは「月々の支払総額がわかりやすく、最新スマートフォンを手軽に利用開始できる」ことを目的に作られたとのこと。
FREETELでも0円スタートプラン(プレミアムバリュープラン)という同じように端末とデータ通信、無料通話がセットになったプランを提供開始しています。
ところで、気になったのでコミコミプランは多少なりともお得になるのかを計算してみました。
まず契約が2年縛りだということを考えて、2年間の支払総額を計算し、そこから端末代金を引いてみます。
コミコミプランS | コミコミプランM | コミコミプランL | |
---|---|---|---|
1年目 | 1,880円/月 22,560円/年 |
2,480円/月 29,760円/年 |
2,980円/月 35,760円/年 |
2年目 | 2,980円/月 35,760円/年 |
3,480円/月 41,760円/年 |
3,980円/月 47,760円/年 |
2年総額 | 58,320円 | 71,520円 | 83,520円 |
端末価格 | △12,800円 | △29,980円 | △32,800円 |
差し引き | 45,520円 | 41,540円 | 50,720円 |
楽天モバイルの通話SIMには2GB、4GBのプランはなく、3.1GBプランが1,600円、5GBプランが2,150円となっているので、これに「5分かけ放題オプション」の850円をプラスすると、3.1GBプランが2,450円、5GBプランが3,000円です。
- 3.1GBプラン : 2,450円 x 24回 = 58,800円
- 5GBプラン : 3,000円 x 24回 = 72,000円
データ容量が1GB少ないので単純に比較はできませんが、少なくともデータ容量4GBのプランLは、3.1GBプランよりも安く、お得な感じです。
ちなみに、3年目以降の金額を見ると、プランS(2,446円)はデータ容量が2GBなのに3.1GBプランの2,450円とほぼ差がなく、かなり割り高になっています。
MVNO業者の大手キャリア化
コミコミプランやプレミアムバリュープランですが、「月々の総額をわかりやすくしたい」という需要はおそらくあるにはあるのでしょうが、それは建前で何とかして利用者を縛りたい、強制オプションを契約させたいという思惑が見え隠れして、正直「う~ん」という感じです。
月々の総額をわかりやすくするだけなら、端末をセットにする必要はないですし、コミコミプランのように1年目と2年目で金額を変えたりすると余計にわかり難いです。
もっとMVNOが出始めのころの、シンプルな状態に戻りませんかねぇ。
(source 楽天モバイル)