Tronsmartさんのご厚意でQuick Charge 3.0に対応した1200mAhのモバイルバッテリ、Tronsmart Prestoをご提供いただいたので早速レビューです。
Quick Charge 3.0に対応したモバイルバッテリ「Tronsmart Presto」
Quick Chargeとは?
そもそもQuick Chargeとは何かという話ですが、SnapdragonでおなじみのQualcommが策定した急速充電の規格です。
参考:Fast Rapid Charge | Quick Charge 2.0 & 3.0 Devices | Qualcomm
これまで充電効率を上げるためには、電流値を大きくするのが普通でした。
iPadなどでみる5V/2.1Aというやつですね。
しかしQuick Chargeでは電流ではなく電圧を上げます。
USBであれば5Vという仕様がありますが、充電される側がQuick Chargeに対応していれば、3.6V~20Vの範囲で電圧をかけることができます。
そして充電される側(スマートフォン側)で実際にバッテリを充電する際に降圧、その時に下げた電圧を電流に変換して急速充電を行うという仕組みです。
一般的なスマートフォンであれば、約35分で0から80%まで充電することが可能ということになっています。
なお、この辺の充電速度については、以前にやっぱりTronsmartさんからQC3.0対応のUSB-ACアダプタを頂いた際に詳しく計測しているので参考にしてみてください。
「Traonsmart Presto」レビュー
本題のTronsmart Prestoのレビューです。
バッテリ容量は12,000mAh。
側面に電源スイッチがある以外、ボタン類はありません。
インターフェースはQuick Charge 3.0に対応したUSB-Aが1つ、入力も兼ねたUSB-Cが1つ。
モバイルバッテリ自体は約6時間で満充電になるとのことです。
付属のケーブルはUSB-A to USB-Cです。
充電に使うので当然ですが、珍しいですね。
iPhone 6sと並べるとサイズはこんな感じです。
ちょっと縦に長いのが難点かな。
重さは実測で248.9gでした。
Quick Charge 3.0対応の機器は持っていないので、Quick Charge 2.0対応のGalaxy S7 edgeを充電してみました。
9.0Vで充電できています。
USB-Cなスマートフォンを使っているなら便利なモバイルバッテリ
Nexus 5Xや6P、HUAWEI P9やNuAns NEOなどUSB-Cのスマートフォンを充電するためにUSB-Cケーブルとモバイルバッテリを持ち歩いているという人もいると思いますが、そんなときでもモバイルバッテリ自体を充電するにはmicroUSBなケーブルが別途必要だったりします。
しかし、PrestoならUSB-Cケーブルだけで済むので、いざというときに充電できない!ということが少なくなると思います。
もっとも、microUSBなスマートフォンを利用している場合には、逆に充電できない!という危険性が増すのですけどね。