以前に紹介したピロリ菌の検査、Twitterでは書いていたのですが見事に「陽性」という結果が出てしまいました。
ただ、陽性だからすぐにどうこうということでもなく、一度診療機関で精密検査を受けたほうがよいというアドバイスが検査結果についてきていました。
ピロリ菌「陽性」をかかりつけ医で相談
そんなわけで高血圧の治療で通っている近所の診療所で相談したところ、「除菌自体はここでもできるけど、一度内視鏡で胃の状態を検査したほうがいい」ということで、提携しているクリニックを紹介してもらいました。
葛飾区の金町駅前にある「ヴィナシス金町内科クリニック」というところで、ここの木村院長が内視鏡とピロリ菌のエキスパートで、胃がんの撲滅に情熱を注いでいるのだそうです。
内視鏡検査
内視鏡検査というと、事前に問診をしてあらためて日にちを決めて検査・・・というイメージだったのですが、このヴィナシス金町内科クリニック、予約不要でふらっと行っても内視鏡検査をしてくれるそうです(もちろん、前日の夜9時以降は食事はダメなどの注意事項に従っている必要はあります)。
今回はインターネットから予約をしていきましたが、紹介状(診療情報提供書)もあったので、すぐに内視鏡検査となりました。
ここでの内視鏡は鼻から入れる経鼻内視鏡でした。
経鼻内視鏡は、8年ほど前に一度体験しているのですが、苦しくないといいつつ、かなり苦しかった覚えがあります。
そのため、かなり覚悟をしていたのですが、今回は本当にまったく苦しくありませんでした。
「まったく」というと語弊があるかもしれませんが、以前の苦しみを10としたら、今回は1かそれ以下という感じです
。
これが技術の進歩によるものなのか、医師の技量によるものなのかは定かではありませんが、これなら何度でも受けられそうです(何度も受けたくはないけど)。
萎縮性胃炎
内視鏡検査の結果は、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎とのことでした。
一部には小さな潰瘍痕が多数あったり、赤く滲んでいる部分もあったので、内視鏡で何やらワイヤーのようなものを入れて一部を切除、検査に回すことになりました。
胃がんの可能性がなくもないということです。
内視鏡で撮った写真を印刷して、所見を書いてくれました。
右側の赤い部分があやしいらしいです。
ちなみに下側の白っぽくなっている部分が萎縮性胃炎の部分で、上側の赤いところが正常な部分とのこと。
ピロリ菌の除菌治療
そんなわけで、生検の結果はしばらくしないとわからないので、まずはピロリ菌の除菌です。
といっても、薬を1週間、朝晩飲むだけですけど。
ピロリ菌の除菌用の薬は、飲む数だけセットになっていて分かりやすいですね。
この投薬治療で大体75%程度の人は除菌できるそうです。
除菌できたかどうかは、1か月以上してから呼気検査で調べるとのこと。
もしこれで除菌できなかった場合、薬を変えて再度投薬をするそうです。
それでほぼ100%近くが除菌できるそうですが、まれにそれでも除菌できないこともあるとか。
その場合にはまた薬を変えるそうですが、3回目からは保険が効かないみたいです。
検査にかかった費用
とりあえず今回の費用ですが。保険診療3割負担で8,530円でした。
内視鏡は結構お高いですね。
なお、ピロリ菌の除菌薬のほうは1,590円。
このあともう一度呼気検査もあるので、1回で終われば、ピロリ菌の最初の検査も含めて総額15,000円程度で除菌ができるみたいですね。
ピロリ菌検査はぜひ受けるべき
今回、なんとなく受けてみたピロリ菌検査ですが、陽性反応からのまさかの胃がん疑いまで話が進んでびっくりです。
自覚症状はまったくなく、毎年人間ドック(胃はバリウム検査)も受けていたので完全に予想外でした。
ただ、今回見つかったのが仮にがんだったとしても内視鏡治療で完治できるレベルのようなので、その意味ではよかったのかもしれません。
がんじゃないほうがうれしいけど。
そしてこのブログの過去ログを漁っていたら、2008年に内視鏡検査を受けたときに、すでにピロリ菌の疑いがあったことを発見。
本当はこのときに除菌をしていればよかったんじゃあるまいか?
まぁ、当時はピロリ菌の除菌なんて話自体を聞かなかった(興味がなかった)のは事実ですが・・・。
そんなわけで、ピロリ菌や胃がんなんて他人事と思わず、ぜひ一度検査してみてください。
ピロリ菌陰性ならラッキー、陽性でも胃がんのリスクを未然に減らせるという意味ではラッキーですよ。
追記:すっかり下記忘れていましたが、生体検査の結果、問題なしとのこと。またピロリ菌の除菌も1回で終了しています。