中国のESショップ、GearBestからXiaomiの廉価版スマートフォン、Redmi 3Sを提供して頂いたので、さっそくレビューしたいと思います。
低価格なミドルクラス端末 Redmi 3S
Xiaomiといえばハイスペックだけど低価格なことでおなじみ(最近の中国国内では単に「安いメーカー」という印象が定着してしまい失速しているそうですが)ですが、Redmiシリーズはその中でも廉価版となるモデルです。
Redmi 3Sは6月に発売された端末で、1月に発売されたRedmi 3の改良版となります。
モデルとしてはRAM 2GB + ストレージ16GBの通常版のほか、RAM 3GB + 32GBのハイスペック版がありますが、今回いただいたのは前者の2GB/16GBモデルです。
Redmiシリーズにはほかにも大画面のNoteやスペックが強化されたProなどがリリースされています。
スペック
Redmi 3Sの主なスペックは下記のようになっています。
Redmi 3S | |
---|---|
ディスプレイ | 5インチ 1280 x 720 |
プロセッサ | Snapdrago 430 1.4GHz x 4 1.1GHz x 4 オクタコア |
RAM | 2GB |
ストレージ | 16GB + microSD(最大128GB) |
メインカメラ | 13MP f/2.0 |
フロントカメラ | 5MP f/2.2 |
バッテリ | 4,100mAh |
高さ | 139.3mm |
幅 | 69.6mm |
厚さ | 8.5mm |
重さ | 144g |
WiFi | 802.11b/g/n(2.4GHz) |
Bluetooth | 4.1 |
指紋センサ | ○ |
NFC | 非搭載 |
中国での定価は699元(約11,000円)、GearBestでは$129.69(約13,000円)で販売中です。
写真レビュー
まずは写真レビューです。
同封物はmicroUSBケーブルとUSB-ACアダプタ、そしてSIM抜きピン。
正面は非常にシンプルですね。
ナビキーはオンスクリーンではなく外に出ています。
背面には指紋センサ搭載。
なお中央部分はアルミですが、上下はプラスチックパーツです。
正面向かって右側面に電源とボリューム。
左側面にSIMスロットがあります。
SIMはデュアルSIMですが、4G+3Gのデュアルスタンバイには非対応です。
SIM2がmicroSDと排他になっています。
上部には3.5mmジャック。
下部にはmicroUSBがあります。
少し厚みはありますが、背面のコーナーが丸みを帯びているので手に持った感じは悪くないです。
他端末との比較
iPhone 6sと比べるとサイズ的には同等という感じですね。
厚みはRedmi 3Sのほうがあります。
同じXiaomiのMi Maxと比較。
正面の雰囲気は縮小コピーという感じです。
ベンチマーク
各種ベンチマーク結果は下記のとおり。
比較対象があったほうがわかりやすいので、FREETEL REIも併記しています。
アプリ | Redmi 3S | Freetel Rei(麗) |
---|---|---|
Quadrant | 18280 | 21771 |
AnTuTu | 42369 | 36110 |
GeekBench 3 | マルチ:2871 シングル:660 |
マルチ:2793 シングル:615 |
3DMark | 287 | 195 |
REIのプロセッサはMediaTek MT6753ですが、Snapdragon 430はそれよりもわずかに性能がよさそうですね。
OSはMIUI 7.5
OSはXiaomiのカスタムOS、MIUI7.5がインストールされていました。
日本語表示に対応していたので、おそらくGearBestがカスタムROMを焼いているのだと思います。
ただ、入っていたのがグローバル版だったので、フォントはいわゆる中華フォントにはならずにきれいに表示されています。
カメラ フォーカスはやや遅め
Xiaomi Mi Maxのカメラはかなり良かったのですが、Redmi 3Sは廉価版だけあってカメラもそれなりです。
以下、すべてHDRがONの状態ですが、Redmi 3Sはかなりざらついた印象です。
Mi Maxも近いですが、Redmi 3Sよりかはいいですかね。
まとめ エントリーモデルを買うくらいならRedmi 3Sのほうが幸せになれそう
はっきり言うと、国内の1万円台のモデルを買うくらいなら、Redmi 3Sを購入したほうが使い勝手もろもろ含めて満足度は高い気がします。
MIUIは好みがわかれるかもしれませんが、慣れると使い易く、他の端末にも入れたくなってきます。
しかし、Xiaomiはいい端末を安く作ってるのに、「安売りメーカー」という印象を持たれてしまったのはかわいそうな気もします。
マーケティング戦略の失敗なんでしょうけど、難しいですね。