Qualcommが同社の急速充電の次世代規格Quick Charge 4を発表しました。
現行のQuick Charge 3.0では「35分の充電で80%のバッテリを充電可能」という触れ込みでしたが、Quick Charge 4では「5分の充電で5時間の利用を可能にする」ということをうたっています。
また、「15分の充電で50%のバッテリを充電可能」ということです。
INOV (Intelligent Negotiation for Optimum Voltage)による最適な充電電圧の制御やDual Chargeにより短時間で急速充電しても過熱しないような制御を行っていたりと細かな改善点はいろいろあるのですが、一番気になるのがUSB PD(Power Delivery)と互換性を持っているという点です。
具体的な内容がわかりませんが、QC4対応のデバイスはUSB PDのアダプタでもUSB PDとして充電可能、またUSB PD対応デバイスはQC4のアダプタでUSB PDとして充電ができるということのようです。
先だって、Googleは今後USB標準(USB PD)以外の急速充電をサポートしないことを強く推奨すると書かれたAndroid 7.0の互換定義書を公開していました。
この方針により独自仕様のQuick Chargeを推しているQualcommは大打撃を受けるのではないかと思っていましたが、見事な対応策を打ち出してきましたね。
Huaweiなども独自仕様の急速充電を実装していますが、今後は同様にUSB PDと互換を持たせたりするのかもしれません。
(source Qualcomm)