FREETELから昨年末に発売となったフラッグシップ端末「KIWAMI(極) 2」をお借りました。
FREETELのフラッグシップ端末 KIWAMI 2
前回のイベント参加時に外観回りのレビューはしているので、今回は主に中身についてのレビューを行いたいと思います。
スペック
まずはスペックのおさらいです。
今月末に発売となる新シリーズのRAIJIN(雷神)と比較してみました。
仕様 | KIWAMI(極) 2 | RAIJIN(雷神) |
---|---|---|
ディスプレイ | 5.7インチ | 5.5インチ |
解像度 | 2560×1440 | 1920×1080 |
プロセッサ | MediaTek Helio X20 10コア | MediaTek MT6750T 8コア |
RAM | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB + microSD(最大128GB) |
メインカメラ | 16MP | 16MP |
フロントカメラ | 8MP | 8MP |
バッテリ | 3,400mAh | 5,000mAh |
高さ | 157.2mm | 153.0mm |
幅 | 77.5mm | 76.0mm |
厚さ | 7.2mm | 8.7mm |
重さ | 168g | 183g |
NFC | × | × |
Bluetooth | 4.1 | 4.0 |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n |
USB | Type-C | Type-C |
KIWAMI 2はプロセッサに10コアのHelio X20を採用しているのが特徴です|
X20の採用は国内端末では初かな?
ただ、microSDには非対応なのがちょっと残念です。
ベンチマーク
各種ベンチマークの結果は下記の通り。
ベンチマークソフト | KIWAMI 2 Helio X20 |
ZenFone 3(ZE520KL) Snapdragon 625 |
HUAWEI P9 Kirin 955 |
---|---|---|---|
Quadrant | 47314 | 38068 | 36511 |
AnTuTu | 88566 | 57439 | 87922 |
Geekbench 4 | シングル:1652 マルチ:4410 |
シングル:827 マルチ:3986 |
シングル:1742 マルチ:5092 |
3DMark | 867 | 464 | 638 |
KIWAMI 2が全体的に高スコアですが、これはRAM4GBの影響が大きいのかな?
デレステは動くけど画質はイマイチ
デレステは動きますが、ジャギーがかなり目立ちます。
デレステのジャギーはHUAWEIのKirin系が顕著ですが、それに近い感じです。
ベンチマーク上はグラフィックが優秀なはずなのにこの結果というのはちょっと意外。
画面の解像度の高さが悪影響を及ぼしているのかもしれません。
また、タッチのタイミングも微妙にずれており、反応がワンテンポ遅れる感じがします(これは調整が可能だと思いますけど)。
3Dゲームをバリバリとやりたいというつもりで購入するとがっかりするかもしれません。
スクリーンショット
ホーム画面等のスクリーンショットをまとめて置いておきます。
FREETEL UIのカスタマイズ
特徴的なFREETEL UIも2.0に進化しています。
まず下部にある指紋センサ兼用のFREETELボタンですが、下記の5つの動作が可能です。
押し方 | 動作 |
---|---|
単押し | ホームボタン |
長押し | Google Now(変更可能) |
ダブルクリック | タスク(変更可能) |
タッチ | 戻る(無効化可能) |
指紋センサ | – |
「戻る」の動作については有効/無効の設定しかできませんが、無効にした場合は通常は表示されていないナビゲーションバーが表示されるようになります。
なお、ナビゲーションバー自体はFREETELボタンの設定に関わらず、独立して表示させることも可能です。
また、前回のレビューにも書きましたが、画面下から上に向けてスワイプすると表示されるFREETEL UI独特のスワイプアップランチャーを無効にして、通常のAndroid同様に画面上部から下へのスワイプでクイック設定を表示させることもできるようになっています。
カメラ
KIWAMI 2ではカメラにも力を入れているということで、16MPのメインカメラを搭載しています。
ただ映りはイマイチかなぁ。
少なくとも、室内ではやや露出不足なのとホワイトバランスがおかしい気がします。
HUAWEI Mate 9で撮影すると下記のようになります。
背景をぼかせる「一眼モード」は結構自然な感じです。
これなら使いどころはあるかも。
過度に期待しなければ値段なりの性能
価格帯的に、競合するのはZenfone 3、moto Z Play、HUAWEI P9あたりですが、この中で抜きに出ているかと言われると正直微妙です。
明確に「何が悪い」というところはないのですが、反面、「ここがいい!」というところもありません。
ハッキリ言うとかなり印象が薄いです・・・。
また、HUAWEI Mate 9もMVNOによってはKIWAMI 2と同じ価格帯まで値下げしているので、かなり分が悪いですね。
REI(麗)を気に入っていて、大画面を望んでいた人になら違和感なく受け入れられると思います。
それ以外の人には強く勧めにくいのですが、FREETELのサポートや、半年毎に残責なしで機種変更できるスマートコミコミに魅力を感じるかどうかで評価が変わりそうです。