すでに各所で話題になっているし、TVでも紹介されたらしい次世代iPhoneの件ですが、なにか釈然としないというか気持ち悪いというか、性質の悪い悪ふざけというか、そんな印象を持っています。
詳しくは、GIZMODOのまとめを見てもらうとして、要約すると、「AppleのエンジニアがバーでiPhoneの試作機を置き忘れる→とある人が入手→GIZMODOに売却(5000ドルとか)→AppleからGIZMODOに返却要請→返却」という感じ。
どうやらGIZMODOが入手したiPhoneらしきものは次世代の試作機で間違いないという結論のようですが、疑問点がいくつかあります。
その1 直接拾ったものではないとは言え、拾得物を分解して公開するような事を本気でするだろうか?
アメリカの法律に詳しいわけではないので日本の遺失物等横領罪に相当する法律があるのかはわかりませんが、日本では間違いなく犯罪行為。Appleからの返還要求が来た際に、盗難されたものだとは知らなかったと「善意の第三者」を装っているようですが、GIZは「バーで拾われたもの」ということを認識していた(日本語サイトでには書かれていませんが、原文では、入手した時点では入手経緯はしらなかったが、その後知らされたとのこと。そして分解をしてみて本物であることを確信したので、Appleに返却する前に記録をはじめたようです)。
その2 バーで落とした本人が露出しすぎじゃない?
この次世代iPhoneの試作機をバーで落とした(置き忘れた)とされるApple社員、グレイ・パウエルさんですが、まだAppleに在籍しているようです。そもそも本当に次世代機の製作機を紛失したのだとしたら、クビになっていてもおかしくない気がするのですが・・・。それ以前に、ただの1エンジニアに試作機を渡して社外に持ち出させるようなことをするでしょうか?
その3 GIZはどうやって電話をかけた?
GIZは入手した端末がパウエルさんのものであることを確かめるため、その端末から電話をかけたとのこと。でもこの端末って既に遠隔でブリック(いわゆる文鎮状態)にされていたのでは?どうやって電話をしたのだろう?
考えれば考えるほどありえなさそうな話で、ARG(代替現実ゲーム)か手の込んだPR活動では…っと疑いたくなります。これがアメリカのメディアのやり方だ!(というよりもGIZMODOのやり方かな)と言われるとそれまでではありますが。
でもやっぱり、新しい端末はジョブズの「one more thing…」で見たかったなぁっというのが本音です。今回のがっかり感は、これが原因の可能性が高いなぁ。