HUAWEIの最新フラッグシップ P10。フロントにもライカレンズを採用するなどフラッグシップにふさわしい意欲的な(ただP9、Mate 9からあまり変わり映えがしないけど)端末となっていますが、そのP10にちょっとした騒動が持ち上がっています。
※2017.04.30追記:本件の続報が伝えられています。Mate 9はすべてUFS2.1だということです。
HUAWEI P10にはストレージに異なる規格のものが混在している
中国のフォーラムを中心に、HUAWEI P10に規格が異なるストレージが使われていると騒ぎになっています。どうやら、P10の内部ストレージにはUFS2.1、UFS2.0、eMMC5.1の3つの規格が混在しているようです。
この3つ、ストレージに使われる規格ですが、UFSは非常に高速で、UFS2.1では規格的にはeMMC5.1の2倍以上の読み込み速度となります。
この問題に対し、AndroidAuthorityがHUAWEIに確認したところ、
P10のマーケティング資料には特定のフラッシュメモリだけを利用するとは明記していない。消費者を騙す意図はなく、HUAWEIの品質基準をクリアしているので問題はない。
という旨の声明を発表しています。
ユーザーの心情的に「同じ値段で買ったのに自分のものが人より遅いなんて我慢ならん!」というのは理解できるのですが、仕方がないといえば仕方がない問題ですね。
使用されている規格の確認
実際に自分の端末にはどれが使われているのかは、AndroBenchで確認することができるようです。
Sequential Readの値が、300以下ならeMMC5.1、300~600ならUFS2.0、それ以上ならUFS2.1ということらしいです(※ただし、明確な根拠はなさそうなので参考程度に)。
また、ターミナルエミュレータをインストールし、
$ ls /proc/fs/*
と打って出力される「/proc/fs/f2fs」の結果が「sd***」であればUFS、「mmc**」であればeMMCとのことです。
Mate 9も混在?
これだけであれば、あまり納得はしたくないけど理解はできる範囲なのですが、どうもこれだけにはとどまらない様子。
下記は、発表時(2017年4月6日時点のキャッシュ)のHUAWEI Mate 9のサイト。Kirin 960の性能をアピールする内容で、ROMにUFS2.1を採用したという記載があります。
そして現在のサイトを見てみると、ROMの説明がバッサリと削除されています。日本のサイトだけでなく、他国のサイトでも同様に削除されています。
ソースをみると痕跡が残っているあたり、削除することに何かしらの葛藤でもあったのでしょうか?
P10と違い、Mate 9はUFS2.1の採用を明記していたので、もし、サイトから削除しただけでなく、eMMC5.1の製品が混在しているとなると大問題です。
この件についてもAndroid Authorityが問い合わせ中ということなので、近いうちに何かしらの回答がでてくるかもしれません。