先月、米国で観測できた皆既日食。その現象を最高のカメラとレンズで撮影しようとレンタルした人も多かったようですが、その中のいくつかは撮影により損傷してしまったようです。米レンタル会社のLensrentalsが、そんな損傷したカメラやレンズの写真をブログで公開しています。
日本では見られなかったこともあり、あまり話題にはならず、むしろAndroid Oreoの発表で知ったという人も多かった米国での皆既日食。当然のように米国では大盛り上がりで、撮影にチャレンジした人も多かったようです。
しかし、太陽を直接見るのはもちろんNGですが、ソーラーフィルターを装着していないカメラ越しでももちろんアウト。Lensrentalsでも事前にフィルターを装着するよう再三警告していたようですが、残念ながら何人かの人はその忠告を守らなかったとのこと。そしてダメージを受けたのは人間の目ではなくカメラ、そしてレンズのほうです。
トップの写真は絞り部分が溶けてしまったPanasonic 20mm f / 1.7。子供のころに虫眼鏡で黒い紙を焼いたりしたことがあると思いますが、まさにそれと同じことがレンズ内で起きたわけです。
レンズだけではなく、カメラ本体のセンサーやミラーが焼けてしまった例もあったとか。
ダメージを受けた中には、100万円以上するCanon 600mm f / 4L IS II USMも。
幸いなことに、ダメージを受けた製品は少なく、また損傷させてしまった借主たちも賠償を申し出ているそうです。
ちなみに、日本では2030年に北海道で金環日食、2035年に北関東・北陸あたりで皆既日食が見られるとのこと。部分日食は2019年1月に日本全国で観測できるようです。
日食を撮るときは大事なカメラやレンズを壊さないよう、ちゃんとフィルターを使いましょう。このフィルターは自作もできますよ。
(via The Verge)
(source Lensrentals)