以前から噂のあったHTCの買収話ですが、GoogleがHTCのスマートフォン開発部門の一部を買収したと発表しました。買収額は11億ドル(約1,237億円)とのこと。
買収したのはスマートフォン事業全体ではなく、これまでPixelなどの開発をしていた研究開発部門のみ。ようするに、GoogleがHTCに委託していた部分を自社に取り込む形です。このため、買収後もHTCは自社でスマートフォン事業を継続します。
この買収にはHTCの持つ知的財産(特許)に関する非独占的ライセンスも含まれていますが、特許はHTCが保有したままなので、Motorolaを買収した時とは事情が異なります。また、買収したのは開発部門の一部のみなので、今後もPixelや次期Pixel 2の製造はHTCが担当するものと思います。
内容をみるに、いわゆる事業買収ではなく、以前から噂のあった「戦略的パートナーシップとしての投資」に近い形ですね。GoogleとHTCの結び付き、パートナーシップはより強固なものになりそうですが、それ以外の表面的な部分での変化はなさそうです。
なお、Googleはこの発表の中で、Googleのハードウェアビジネスはまだ始まったばかり。Googleアシスタントのような最高のソフトウェアと組み合わせることで、ユニークで楽しい体験ができる製品を作っていくとしています。