音声合成エンジン AITalkと手掛ける株式会社エーアイと大手SIerのTIS株式会社が音声認識・AI・機械翻訳・音声合成を組み合わせたスマートスピーカー「AISonar(エーアイソナー)」を新規開発、2018年春の製品化に向け、2017年10月から共同実証実験を実施することを発表しました。
最近、雨後の筍のように乱立してきているスマートスピーカーですが、AlexaやGoogleアシスタントのような音声AIアシスタントを搭載しているわけではありません。AIとうたっていますが、あくまで意図解釈技術のことをそう呼んでいるだけのよう。
ただし、TISでは2017年5月から業務用チャットボット「DialogPlay」をベータ版として公開しており、これとAISonarを連携させることで、これまで以上に便利な業務ツールを目指しているようです。
そんなAISonarの特徴は、音声合成技術。エーアイの音声合成エンジンAITalkを搭載しており、より人間らしい自然な音声を特徴としています。音声は大人から子供まで男女15種類、関西弁にも対応します。
なお、エーアイのサイトでは、そんな音声合成を試すこともできます。
また、自分の声や声優などの声も短時間で音声合成用データに変換できるとのことで、この部分だけでも面白そうな使い方ができるかもしれません。
そんなAISonarは10月11日~13日にビックサイトで開催されるIoT Japan2017でデモンストレーションを行うとのことです。
正直、これから独自のAI搭載スマートスピーカーを展開するのはリスクしかない気がしますが、先にも書いた音声合成技術は面白そうです。今後のスマートスピーカーはこういう部分で差別化を図らないとAlexaに飲み込まれて終わってしまいそうです。
(source PRTimes)