格安SIMや格安スマホを提供するBIGLOBEが、2017年1月31日にKDDIグループになってから初めての記者発表会となる「BIGLOBEモバイル事業方針および新CM発表会」を行い、サービス名称とブランドロゴの変更、新プラン、そして9月29日から公開される新CMの発表を行いました。
MVNOのブランド名は「BIGLOBEモバイル」に統一
これまでBIGLOBEのMVNO系サービスの名称として、BIGLOBE SIM、BIGLOBEスマホ、BIGLOBE LTE・3Gの3つが使われており、一見すると非常にわかり難い状態でした。
これを「BIGLIBEモバイル」に統一、ブランドロゴも直線と曲線を使用したスッキリとしたものに変わりました。
キャッチは「SIM替え」
BIGLOBEモバイルの独自調査によると、現在使用している端末をできるだけ長く使いたいと思っている人が多いとのこと。
さらに、MVNOの市場規模が増加しても、格安SIMをスマートフォンとセットで購入するのではなく、SIMのみを交換して使う層が常に一定割合(約25%)いることに注目。ここに注力していきたい考えを示しました。
そこで、登場するのが「SIM替え」という言葉。詳しい人からすると何をいまさらな感じもありますが、そもそもSIMを知らない人も大勢おり、そういう人達を取り込んでいく必要があるということを端的に表していると思います。
それは新CMにも現れています。他のMVNOでは基本的にサービスを前面に押し出しており、乗り換えれば安くなることはわかっても、どうやって乗り換えるか?というところまではなかなか伝わってきません。
しかしBIGLOBEの新CMでは「SIM替え」を前面に押し出しており、少なくともSIMを差し替えれば格安になることがわかります。
他のMVNOで、ここまでSIMそのものに注目したところはなかったのではないかと思います。
今後の方針、au回線のプランは?
KDDI傘下になったので、気になるのはこのままドコモ回線を使ったMVNOを続けるのか、au回線に切り替わるのか。
質疑応答では、au回線のサービスも準備中で近日中に発表するとのことでした。
また、FREETELを楽天が買収したことの影響、またキャリアがMVNO対策の料金体系を打ち出していることについては、「価格だけの勝負をするつもりはなく、その意味では影響はない」としました。
これは、BIGLOBEの取り組みとして「お客さまの体験価値向上」を重視していく方針に繋がります。料金だけではく、回線品質やサポート面の信頼なども含め、安心して選ばれるMVNOを目指していきたいとしました。
その一環として、10月からは要望に応じて自宅訪問サポートや、全国スマホ教室も開催していくとのことです。
なお、発表会の様子はYouTubeで公開されています。
新プラン「エンタメSIM」
新生BIGLOBEモバイルとして、新プラン「エンタメSIM」も発表されました。
これは従来からあるエンタメフリーオプションを3GBあるいは6GBの音声通話SIMと同時に申し込むと、2年間100円割引のトータル1,980円)、2,530円になるというもの。新プラント言いつつ、同時申し込み時の割引サービスです。
ちなみにエンタメフリーオプションは、対象サービスの通信量をカウントしないゼロレーティングサービス、いわゆるカウントフリーサービスです。エンタメフリーでは下記のサービスが対象になっています。
YouTube、Google Play Music、Apple Music、AbemaTV、Spotify、AWA、radiko、Amazon Music、U-NEXT
なお、2017年12月3日までに音声通話SIM(3GB以上)を申し込むと、12,000円のキャッシュバックが受けられるキャンペーンも実施中です。
余談ですが、発表会の質疑応答では、今後エンタメフリーになるサービスを選択し、それにより料金が変わるようなことも検討しているとのことでした。こちらも期待したいところです。
新CM
BIGLOBEの新CMは下記。個人的には4本目の逃亡編がお気に入り。
また、実際にSIM替えに挑戦する「3分SIM替えレッスン」篇がWEB限定で公開されています。一般の人のSIMの差し替えってこんな感じなのかな・・・。