Amazonがユーザが読み終わった電子書籍を自社のマーケットプレイスに出品できる方法についての特許を取得しました。
これですぐにAmazonが電子書籍の中古販売を始めるというわけではなく、将来に備えての戦略特許という感じらしいですが、中古販売が始まったら電子書籍ももう少し盛り上がるのかなと期待しています。ただ、そこから生まれる利益が著者にも還元される仕組みでないと衰退の一途という気もしますけど。
電子書籍を盛り上げるという意味では、中古販売よりも人との貸し借りをなんとかしてほしいと思っています。
私も最近はKindleの電子書籍を多く購入していますが、これで一番困るのが奥さんとの本の貸し借りです。今までは購入した本をPDF化してNASに置いておき、「あの本面白かったよ〜」とか「これ買ったから置いといた〜」とかのやり取りをしていたのですが、Kindleがメインになるとこれができません。例えば私がKindleで購入した本が面白かったから奥さんに薦めたとしても、奥さんとしては自分で購入するか、私のアカウントを設定したデバイスを使うか、自分のデバイスに私のアカウントを設定するかしないと読むことが出来ないわけです。これは非常に不便なのですが、他の人はどうしてるのかなぁ?
一応、米Amazonでは購入した電子書籍(を読む権利)を他の人に貸すことが出来る仕組みも用意されているのですが、これが出来るのはまだ一部の書籍だけのようです。
このようにProduct Detailsで「Lending:Enable」になっていれば貸出可能です。ちなみにこれは、Hopelessという本。ここが「Lending: Not Enabled」になっていると貸出不可です。人に貸す方法はヘルプを参照。
残念ながら日本ではこの仕組が導入されていないので、そもそも貸すということができません。早く導入して欲しいものです。
家族間であればアカウントを共有して使ってもいいのかもしれませんが、見られて困るような書籍を購入したりすることもないとも言えません(私はないけど)。なので、いまのところは共有で使うKindleを1〜2台用意しておき、それに入れてKindleごと貸すという方法がお手軽な気がしています(クラウド上にある書籍にアクセスできないよう制限をかけることも可能です)。
うちにはE-Ink版のKindleが奥さんのを含めると4台(Paperwhiteを入れると5台)あるのでこれを有効活用したいのですが、日本語に対応しているのはPaperwhiteだけなんですよね(Kindle Fire HDもあるけど普段使ってない)。しかもそれだけKindleがあっても普段読むときは2人ともAndroidを使っていたりします。なかなかうまくはいかないなぁ。
(via techcrunch)