外観レビューに続いてAmazon Fire Phoneの中身についてです。
Amazon謹製のスマートフォン、Fire Phoneがやってきた – Dream Seed
Fire PhoneのOSはAndroidベースのFire 0Sですが、Androidベースなのがわからないぐらいカスタマイズされており、まったくの別物です。メニュー構成からなにからすべてAndroidとは違うので慣れないとかなり戸惑います。
というわけで、まずはホーム画面から。
上の写真がホーム画面です。Kindle Fireなどでお馴染みのカルーセル表示ですね。上半分に最近使ったアプリやコンテンツ、ライブラリにある電子書籍などがならび、下半分には、例えばビデオを表示している時ならおすすめの映画、電子書籍ならおすすめの本、ブラウザなら閲覧履歴など、それに関連する内容が表示されます。
なお、この画面からAmazonインスタントビデオやKindle、Storeに移動できますが、当然ながら使えるのは米Amazonのアカウントのみで日本のAmazonアカウントは使えません。
Fire Phoneにはホームボタンしかなく、Androidの戻るボタンに相当するものがありませんが、これはスワイプで対応します。
下から上へのスワイプでアプリの終了や戻るの動作になります。上から下でアクションセンターの表示、左から右、左から右で各アプリに応じたメニュー表示という感じです。
左右のスワイプはホーム画面ではメニュー表示と位置情報に基づいた天気の表示になります。
ホーム画面で下から上へのスワイプをするとアプリドロワーが表示されます。この中でDropboxとTunnelBearは後からインストールしたもの。やっぱりAmazon系のアプリが基本になっていますね。
設定メニューもAndroidとはまったく違います。正直、何がどこにあるのか非常に見難いです。たぶん、ここら辺はイジらせない、イジる必要がないという前提なのでしょう。
ちなみにFire OSのバージョンは3.5.0(101012120)でした。
そして気になる人が多いかもしれない日本語環境についてですが、さすがに日本語はデフォルでは入っていません。morelocale 2をインストールしようとしたところ最近見慣れたpmコマンドを使えという表示になったので試したのですが、pm自体がエラーになってしまいました。メニュー等を含めた日本語化はかなり難しそうです。
反面、日本語入力については何の問題もありません。初期状態ではありませんが、キーボード設定から「Download New Language」を選ぶと日本語キーボードを追加でダウンロードできます。この辺はWindows Phoneっぽいですね。
日本語表示も中華フォントにならずに表示されます。この辺りはKitkat以降のAndroidの挙動と同じです。日本語入力はフリックではなくローマ字入力となります。あまり賢くはないので単語変換が基本ですね。
ちなみに絵文字入力は非対応。顔文字は欧米タイプ( 「:-)」や「;-)」というやつ)に対応していました。
現状、米Amazonのサービスを使いつつ、TwitterやFacebookを使ったり、WEBを見たりするという用途になら問題なく使用できます。どこぞのサイトでめちゃめちゃ低評価を付けられていましたが、そこまで酷くはないです。もちろんAndroidスマートフォンとしてみるとGoogle系サービスが一切使えない(Google PlayはもちろんGmail、Map、ハングアウトなどもありません)という欠点はありますが、4.7インチのKindle Fireだと思えば納得できる範疇です。
購入すればもれなくPrime会員権1年分が付いてくるので、VPNを通せば多くのインスタントビデオが無料で見れます。もちろん英語ばかりですが、一部、日本のアニメなどもあったりします。
もちろんすべての人に勧められる端末ではないというか、日本にいる人にはだれにも勧めはしませんが、よく出来た端末だとは思います。
root化出来るようになると面白そうです。
そんな感じですが、レビュー自体は長くなったので続きます。