Amazonのフィットネスバンド「Amazon Halo」で利用できる、スマートフォンのカメラを用いた体脂肪率の測定は、二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)の結果に近いという調査結果がAmazonやマサチューセッツ総合病院、ルイジアナ州立大学ペニントン生物医学研究センターの研究者らが報告しています(ただし、正式な査読を受ける前の段階であり、真正性については評価されていません)。
調査では、Amazon Haloのほか、一般的な生体インピーダンス分析(BIA)を用いた3つの民生品と2つの業務用機器、そして専用カプセルに入って測定を行う空気置換プレチスモグラフィー(ADP)を利用。これらを、持骨密度の測定などにも用いられる二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)の結果と比較しました。
その結果、Amazon Haloの視覚的体組成(VBC)の値が、DXAと最も誤差が少なかったとのことです。
研究論文の結論としては、VBC法は専門的なシステムと同等かそれ以上の機能を持っており、家庭での脂肪率の測定およびモニタリングにおけるVBCの使用とその実現可能性を強く支持するとしています。
ただ、今回の調査の被験者は134人(女性82人、男性52人で、白人81人、黒人32人、アジア系9人、ヒスパニック4人、アメリカ系インド人1人、その他7人)に限られており、統計的に有意ではあったものの、より多くのサンプルで調査をすれば結果がより確実だったかもしれないともしています。
なんにしろ、Amazon Haloの体脂肪測定は、かなり正確だということで一安心。同じくカメラを使った測定としてはBodygramがありますが、こちらの結果はAmazon Haloのものとは異なっていました。
Amazon Haloの体脂肪測定、機能的にはフィットネスバンドはまったく関係ないので、これだけ独立したサービスとしてほしいところです。