台湾のDGITIMESによると、電子ペーパー最大手のE Ink HoldingsがAmazonからカラーの電子ペーパーを受注、3月に出荷を開始するとのことです。同社は既存のKindleにも電子ペーパーを供給しており、今回受注したものは6インチの電子書籍リーダー用モジュールでタッチパネル付きとのこと。
9インチのkindle Fireが5月〜6月に登場するという噂がありますが、カラーのKindle touch(Kindle5になるのかな?)も近い次期に出るかもしれませんね。
E Ink Holdingsは2010年にカラー電子ペーパーのTritonを発表していますが、これまでのところTrionを採用した製品は発売されていないとのこと。仕様的には「16階調グレースケールに加えて数千の色を表示可能」とだけしか書かれておらず、具体的な色数がわかりませんが、同じくカラー電子ペーパーのAeroBeeが4096色となっているので、これに近い色数を表現できるのではないかと思います。なお、トップの写真はTriton発表時に使われていたものでITmediaから借用しました。
電子ペーパー端末は圧倒的な電池持ちと紙に近い見た目で目が疲れないという利点がある一方で、16階調のグレースケールしかなく自炊したPDFによっては読みにくかったり(特にグレースケールで取り込んだものとか)、図形や写真などの表現に限界もありました。この欠点を補うためにKindle Fireなどのようにフルカラー液晶(有機ELも含む)端末を採用すると電池持ちが損なわれるという、「あちらを立てればこちらが立たず」状態でしたが、カラーの電子ペーパー端末が登場すればこの状況が劇的に改善する可能性もあります。
なんにしても、正式発表が待ち遠しいですね。