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現在、Makuakeで先行予約販売中のワイヤレスヘッドホン「Mu6 Space 2」をレビュー用に提供頂きました。
Mu6は、中国メーカーGenHigh(ジェンハイ)が手がけるオーディオブランド。GenHigh自身はオーディオメーカーというわけではなく、スマートホーム製品を中心に取り扱っている企業です。昨年、前モデルとなるMu6のクラウドファンディングも実施していました。ワイヤレスの磁気充電台が話題になったヘッドホンです。
なお、Mu6(その後、Mu6 Space 1という名称になったようです)、Mu6 Space 2ともIndiegogoでクラウドファンディングを実施いした製品でもあります。今回のMu6 Space 2は2020年1月にクラウドファンディングを実施、3月から出荷が始まっています。
関連:
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そんなMu6 Space 2ですが、形状としてはよく見るオーバーイヤー型のヘッドホン。
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専用のケースが付属しており、コンパクトに収納が可能。といっても言うほどコンパクトではありませんが。
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残念ながら、そのままコンパクトにカバンに放り込むという感じにはなりません。
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付属品は、充電用のUSB-A to Cケーブルと有線接続用のオーディオケーブル。
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オーディオケーブルは、3.5mmと2.5mmを変換するもの。2.5mmがMu6 Space 2側です。
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インターフェースは、左側にまとまっています。
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なお、左側ユニットの内側には近接センサーがあり、耳に装着すると再生、外すと再生となります。この動作は専用アプリからオフにもできます。
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右側は表面がタッチパネルになっており、ボリューム調整や曲の再生・停止、曲送り・戻しが可能。
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この操作、マニュアルを見ると中央からそれぞれスライドするような印象を受けるのですが、それは誤り。
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実際には、ボリュームアップだったら、右側ユニットの下端から上へ、ボリュームダウンだったら上端から下へという感じで、それぞれ反対端から操作します。中央からではうまくいきません。これに気が付くまで30分程悩みましたよ……。
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ここら辺で、あらためてMu6 Space 6のスペックを確認しておくと、40mmのダイナミックドライバーを備えたオーバーイヤー型のヘッドホンで、接続はBluetooth 5.0もしくは有線。BluetoothではSBCとAACのほか、aptX、aptX LLにも対応します。
インピーダンスは32Ω、感度は100db±3db/mW。バッテリー容量は800mAhで、ANCオンの状態で約20時間、オフなら25時間の連続再生が可能とのこと。
やっぱり気になるのはANCの性能ですが、最大40dbの低減というのが最大のうりのようです。ようするに、電車の中(80db)の騒音を図書館並み(40db)にできるということ。
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実際に試してみると、オーバーイヤーでもともと遮音性が高いのに加え、低周波というかモーターのような低音はかなりカットしてくれます。ただし、人の話し声や高音域については、大幅に低減されるという感じではありません。また、静かな場所だと、ANC特有のホワイトノイズは若干感じます。
ANCの効果は、電車内など騒がしい場所で試さないとなんとも言えませんが、若干の圧迫感はあるものの、かなり優秀ではないかと思います。もっとも、家の中で使う分には、ANCを使わなくても十分に遮音されて聞けています。
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ちなみに、右側ユニットを手のひら全体で覆うとアンビエントモードになり、覆っている間は、ボリュームが下がり外音を取り込みます。会話をする際や、駅のアナウンスを聞きたい場合に、いちいち取り外さなくても良いので便利そうです。
なお、ANCの効き具合と外したときの自動停止などの動作は、専用アプリから設定可能。といってもANCは強弱の2つしかありませんが。
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イコライザー設定なども特になく、とくにインストールする必要もないかなというのが正直な印象。ただ、ファームウェアのアップデートはこのアプリを通じで行われるようです。
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肝心の音については、低音から高音まで癖がなく聞きやすい印象です。中音域のボーカルが若干低音に負けている気がしなくもないのですが、この辺は好みもあるでしょう。ちなみに、音にうるさい奥さんによると、ANCを有効にすると「高音がシャリシャリする」とのことでした。
あまりオーバーイヤーなヘッドホンは使わないのですが、イヤホンと違って圧迫感がなく、耳も痛くならないのが良さげです。ANCオフでも十分に静かになるので、自宅でのテレワークなどにもぴったりかもしれません。
Makuakeでの価格は1万7856円から。プロジェクトは5月29日までで、出荷は7月末の予定となっています。
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