コストパフォーマンスに優れた製品を数多くリリースしているSOUNDPEATSが、7月にインナーイヤー型ワイヤレスイヤホンの新モデル「SOUNDPEATS Air4」と「SOUNDPEATS Air4 Lite」を発売しました。
無印とLiteがあると、通常版と廉価版という印象がありますが、 Air4とAir4 Liteでは若干様子が異なります。Amazonでの価格はAir 4が8980円、Air4 Liteが7380円。価格だけみると確かにLiteは廉価版なのですが、Air 4はANC搭載、apt X LosslessやaptX adaptiveに対応。一方のLiteはANCやaptXには非対応なものの、LDAC対応でハイレゾ認定を受けているなど、Air4にはない特徴も持っています。
そんな「SOUNDPEATS Air4」と「SOUNDPEATS Air4 Lite」をレビュー用に提供いただいたので、2つを比較しつつインプレッションをお届けします。
ANC対応のAir4、ハイレゾ対応のAir4 Lite
まずは、ざっくりと基本仕様の比較から。先に書いた通り、SOUNDPEATS Air4は、ANC対応のほか、aptX LosslessとaptX adaptiveに対応。SOUNDPEATS Air4 LiteはANCには非対応ですが、LDACに対応しており、「Hi-Res AUDIO Wireless」の認定も受けています。
SOUNDPEATS Air4 | SOUNDPEATS Air4 Lite | |
---|---|---|
重さ(充電ケース含む) | 約38g | 約37g |
重さ(イヤホン片耳) | 約4g | |
ドライバー | 13mm | |
防水規格 | IPX4 | |
通信方式 | Bluetooth 5.3 | |
対応コーデック | aptX Lossless / aptX adaptive / AAC / SBC | LDAC/AAC/SBC |
ANC | 対応 | 非対応 |
充電端子 | USB Type-C | |
再生可能時間 | イヤホン単体で最大6.5時間、充電ケース併用で最大26時間 | イヤホン単体で最大7時間、充電ケース併用で最大30時間 |
マルチポイント | 対応 | 対応(LDACは非対応) |
外観は基本的に共通です。違いとしては、Air4の充電ケースはマットで、Air4 Liteは光沢仕上げ。
イヤホン本体は色での見分けが付きませんが、Air4 Liteは先端部が光沢になっています。
インナーイヤーなので人によって耳に合う・合わないがありそうですが、個人的には装着感は悪くありません。圧迫感がないので、長時間身につけていても苦になりません。
イヤホンの表面はタッチパネルになっており、下記のような操作が可能です。Air4とAir4 Liteで操作は共通ですが、Air4はANCの切り替えがあるので「左側の1.5秒長押し」のみ違います。なお、操作方法は固定でカスタマイズはできないので、Air4は単体での曲戻しができません。
操作 | 左 | 右 |
---|---|---|
1回タップ | 音量ダウン | 音量アップ |
2回タップ | 再生・停止 | 再生・停止 |
3回タップ | ゲームモード | 音声アシスタント |
1.5秒長押し | Air4:ANCのON・OFF AIr4 Lite:曲戻し | 曲送り |
2秒長押し | 通話切り替え | 通話切り替え |
10秒長押し | 電源オフ | 電源オフ |
コンパニオンアプリでイコライザー設定が可能
スマートフォン用のコンパニオンアプリ「SOUNDPEATS」を利用すると、ファームウェアのアップデートやイコライザーの設定が可能です。
SOUNDPEATS
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アプリはなくても利用できますが、イコライザーの設定はアプリからしかできないので、利用をおすすめします。
イコライザーは、音楽ジャンルに合わせて9つがプリセットされています。これ以外にも、自分で自由にカスタマイズ可能です。
また、「アダプティブイコライザー」という設定を利用できます。音の聞こえ方は人それぞれ。ということで、各周波数帯の聞こえ方をアプリを使ってチェックし、AIがイコライザーをセットしてくれるというものです。
テストとしては、低音域から高音域まで、音が流れるので、聞こえたタイミングでボタンをタップするというもの。かなり小さな音量で流れるので、静かな場所でやらないと上手く調整できないです。
Air4 Liteの場合、マルチポイントの有効・無効をアプリ上で設定します。Air4には設定はなく、常に有効です。なぜAir4 Liteだけ設定があるのかというと、Air4 LiteのLDACがマルチポイントでは無効になるためです。このため、LDACを取るかマルチポイントを取るかの選択となります。
このほか、Air4ではANCのON・OFFも設定できますが、これはイヤホンのタッチ操作でも切替可能です。
音質の差は感じない。ANCの有無で決めて大丈夫そう
肝心の音質ですが、Air4もAir4 Liteも私の耳では差は感じられませんでした。Air4 LiteはLDACがあるので、ハイレゾ音源を聞く場合には有利かもしれません。一方で、Air 4もaptX Losslessに対応しているので、Snapdragon 8 Gen 1/8+ Gen 1/8 Gen 2以降を搭載したハイエンドスマートフォンであれば、最大96kHz/24bitのハイレゾ品質での再生が可能です(Snapdragon Sound)。
どちらも低音はやや弱めな印象ですが、これはインナーイヤーなので仕方がないところでしょうか。それ以外は音が籠もったり、無理に強調したりといったこともなく非常にクリアです。アダプティブイコライザーやカスタマイズで自分好みに調整もでき、まずまず不満のない音質だと思います。
Air4のANCに関しては、たしかに効果は感じるものの、少しマイルド。それでも室内のエアコンの動作音などは消すことができ、インナーイヤーとしては十分な効き目です。
Air4とAir4 Lite、どちらを購入すべきかについては、「好きな方で」として言えません。一応、指針を示すとしたら、ハイレゾに魅力を感じるものの、Snapdragon 8 Gen 1以降のハイエンドスマートフォンを使っていないという場合には、比較的ミドルクラスでもL利用できる機種の多いLDACに対応したAir4 Lite。ハイエンドスマートフォンを利用している、またはハイレゾよりもANCに魅力を感じるならAir4でしょうか。
Amazonクーポンコード併用で最大25%オフ
SOUNDPEATSから、Air4とAir4 Liteのクーポンコードを発行していただきました。それぞれ有効期限が異なるので注意してください。
- Air4:AIR4PRM17
- 有効期限:8月11日0時1分~8月16日23時59分
- 価格:8980円 → 6735円(Amazonでの15%オフクーポン併用8月9日まで)
- Air4 Lite:AIR4LTPM04
- 有効期限 8月9日0時1分~8月13日23時59分
- 価格:7380円 → 5535円(Amazonでの10%オフクーポン併用)