Googleは10月27日(現地時間)から開催しているAndroid Dev Summit 2021において、タブレットや折りたたみデバイスなど、Android 12を大画面で利用する場合の新機能(feature drop)、Android 12Lを発表しました。APIなどを大画面向けに調整したAndroid 12の派生バージョンのような扱いです。
この「大画面」にはChrome OS上で実行されるAndroidアプリも含まれており、Googleによると、タブレット、折りたたみデバイス、Chrome OSでAndroidを実行する大画面デバイスは25億台を超えており、過去1年で1億台近くの新しいAndroidタブレットがアクティベーションされているとのこと。Chrome OSは92%成長しており、折りたたみ式デバイスも前年比で25%以上増えているとしています。
そんな大画面向けのAndroid 12Lですが、2列UIに対応するほか、画面分割によるマルチタスクも容易になるとのこと。
そんなAndroid 12L、まもなく開発者プレビューがLenovo Tab P120 Proで利用可能になるとのこと。その後も対応デバイスは増えていくとしています。正式リリースは2022年初めの予定です。
タブレット向けのAndroidといえば、Android 3.0 Honeycombがありましたが、当時はAndroid自体が成熟しておらず、鳴かず飛ばずで終わってしまった印象があります。それに対して現在では、Androidタブレットも次々に新製品が登場しており、大画面向けバージョンをリリースするには最適なタイミングかもしれません。もちろん、噂されているGoogleの折りたたみデバイスも念頭にあるのでしょう。
完全な別バージョンではなく、iOSに対するiPadOSのようなイメージですが、今後の展開が楽しみなところです。
Source: Android Developers Blog