5月11日から、Androidスマートフォンでマイナンバー機能が利用可能となりました。これまで、マイナポータルなどにログインする際に、いちいちマイナンバーカードをスマートフォンにかざす必要がありましたが、今後はマイナンバーカード不要でログインできるようになります。
スマートフォンで利用可能になるのは、マイナンバーカードに搭載されている「公的個人認証サービス」で利用される電子証明書。スマートフォン用の電子証明書を発行、デバイス内に保存することで、都度、マイナンバーカードを読み取る必要がなくなります。
これによりできるようになることは、下記のようなこと。
- 子育て支援/確定申告などのオンライン行政手続
- 薬剤・健診情報/母子健康手帳などの自己情報取得(マイナポータル)
- 健康保険証/コンビニ交付などの資格確認
- 銀行・証券口座開設/住宅ローン契約/携帯電話申込/キャッシュレス決済申込などの各種間サービス)
また、電子証明書を利用する際に必要なパスワードも、スマートフォンの生体認証で済ませることが可能となります。
なお、マイナンバーカードに格納されている電子証明書としては、「利用者証明用電子証明書」と「署名用電子証明書」の2つがあります。スマートフォンにはこの2つとも登録が可能ですが、生体認証で済ませられるのは「利用者証明用電子証明書」(数字4桁のパスワードのほう)のみとなっています。
注意点としては、スマートフォンに電子証明書を格納するので、機種変更する場合には、あらかじめ失効手続きを行う必要があります。また、スマートフォンを紛失した場合にも、マイナンバー総合フリーダイヤルに電話をして一時利用停止の手続きが必要です。
注意点として、すべてのスマートフォンで利用できるわけではないということ。最近のキャリア端末なら問題はないはずです。対応端末の一覧はマイナポータルで確認できます。
登録時にはマイナンバーカードが必要
ということで、さっそく登録してみました。といっても難しいことはなく、マイナポータルアプリを最新版に更新すると、スマートフォンで登録するためのメニューが追加されているのでそれをタップ。
あとは画面の指示に従っていけば、申請は終了します。途中、マイナンバーカードの読み取りが必要になるので、手元に用意しておきます。
なお、この読み取りの直前に、電子証明書のパスワードを聞かれますが、これはこれから作る新しいものではなく、既存のマイナンバーカードで利用しているものです。新しいパスワードは、あとで設定します。
作業を進めていくと、「申請の完了」という画面になります。この次のステップに進むには、プッシュ通知を待つ必要があるのですが、19:30以降の場合は翌朝まで待つ必要があります。私は20時前に作業していたのですが、プッシュ通知は翌朝の8時ごろにきていました。
その後、生体認証を登録するかの確認があり、スマートフォンへの証明書の登録が完了します。
あとは、マイナポータルへのログインなど、これまでマイナンバーカードをかざす必要があった場面で、パスワードもしくは生体認証で済むようになります。
なお、PCブラウザでマイナポータルにログインする場合する場合も、スマートフォンでQRコードを読み取り、生体認証を利用することでログインが可能となります。