Android 6.0 MarshmallowではSDカードを内部ストレージとして利用できる、そんな記事があったので実際に確認してみました。
Android 6.0 MarshmallowではMicro SDカードを本体メモリとして使用することが可能 | juggly.cn
といっても、現在Android 6.0が公式にリリースされているのはSDカードが使えないNexusシリーズを除けば先日発売になったHTC One A9くらいです。なので、Android 6.0のベータテスト中のXperia Z3 Compactを使用しました。
「設定 > ストレージとUSB」からSDカードを選ぶとファイルマネージャの画面のになるので、右上のメニューから「設定」を選ぶとフォーマットの画面に行きつきます。
内部ストレージとして使うには、一旦フォーマットする必要があります。当然、SD上のデータは消えてしまうので、必要ならバックアップを取りましょう。
フォーマット後に内部ストレージ内にあるデータを内部ストレージとしてフォーマットしたSDカード上に移動することができます。ここでのデータ移動は何を移動するのか等の細かい設定はなく、システムにお任せのようです。
ちなみに、上図では42秒と出ていますが、実際には2~3分かかりました。
で、これがフォーマット前とフォーマット後です。総使用量は1.68GBで変わりませんが、ストレージ容量が11.57GBから40.53GBに増えています。また、内部ストレージの使用量を見ると、1.27GBに減り、残りがSDカード上に移っているのもわかります。
なお、この状態でもSDの抜き差しは出来ますが、抜いている間はSD上に保存されているアプリなどは当然利用できなくなります。また、SD上のデータを内部ストレージに移動し、SDを再度外部メディアとしてフォーマットすることも可能でした。
これまでのAndroidでは外部メディアとしてSDカードを使えても、アプリによっては外部メディアに保存できなかったりするものもあったので、できるだけ内部ストレージの大きなものを……と考えていたのですが、Android 6.0なら内部ストレージが8GBであってもmicroSDが使えるなら大容量の内部ストレージを実現できるので、気にする必要はなくなりそうです。
ハイエンドモデルよりも、エントリーやミドルクラスの端末にうれしい機能ですね。
追記:
しばらく弄ってみたところ、すべてのアプリをSDカード上にインストール出来るわけではないようです(ただし、移動できるものは出来ます。これは従来通り)。じゃぁ何が違うのかというと、動画が画像のデフォルトの保存先がSDカードになるようです。
たとえばKindleの書籍データなどのダウンロード先は通常内部ストレージのみでSDカードに変更することはできませんが、これがSDカード上にダウンロードされるようになります(明示的に内部ストレージすることはできません)。
やっぱり便利な気がする。
追記:2016/04/10
この機能、Xperiaを含め多くの端末で無効化されているようです。