来年辺り、マットブラックのMacBookあるいはiPhoneが登場するかもしれません。というのも、Appleが「マットブラックの外観を持つアルマイト部品」についての特許を出願しているのが見つかりました。
特許の内容としては、アルマイト処理、ようするにアルミニウムに対する酸化皮膜コーティングに関するもの。その説明によると、ポータブルデバイスへのカラーリングは製品の魅力を高めるが、これまでの家電メーカーの取り組み、特に黒色に関する取り組みは不十分だったと指摘。現状、よくても濃い灰色しか達成できていないとしています。
そんなことはないのでは……とも思いますが、あくまでもアルマイト処理での話です。そして黒色が達成困難な理由が、アルマイト処理が光を反射してしまうからだとのこと。
出願文書の中では、これを解決するための技術的な話が続きますが、要約すると特許出願した加工技術では、光を吸収・拡散反射させることでマットな黒色の外観を作り出せるのだそうです。光を吸収するという性質を利用して、単に外観処理に使うだけではなく、カメラハウジングに利用するとメリットがあるなどの説明も行われています。
特許を出願したと言うだけなので、実際にこれを利用した製品が登場するかは定かではありませんが、マットブラックのApple製品はなかなかに人気が出そうではあります。
via: 9to5Mac
source: US Patent & Trademark Office