サンバーナーディーノ銃撃事件に関連し、犯人の所有していたiPhoneのロックを解除するようにFBIがAppleに求めている問題で、米調査会社のPewResearchCenterが調査結果を発表しました。それによると回答者の50%以上はAppleはFBIに協力し、ロックを解除すべきだと考えているということです。
まずスマートフォン所有者だけでみると、51%がAppleは「ロックを解除すべき」、38%は「解除するべきではない」、11%が「わからない」という回答になっています。
米CNETではサイト上でこの問題についてのアンケートを実施しており、それによると、15,000人の同サイトの閲覧者の内、5分の4は「解除すべきではない」という結果になっているそうです。
まったく正反対の結果が出ているわけですが、どちらの結果も操作されていないとすると、単に集団の性質のちがいでしょうか。
ちなみにこの調査、2月18日~21日に米国に住んでいる18歳以上の1,002人を対象に行われています。ちょっと母数が少ないかなという気がしますが、統計学的には十分なのかな?
なお、PewResearchCenterによると、今回の調査に協力したiPhoneユーザの47%が「解除すべき」としています。
この問題、政府によるバックドアを認めることになるとか、プライバシーの問題だとかを孕みつつ、だんだんと大きく複雑になってきている感がありますが、そもそもiPhoneの中をみると何かが分かるのでしょうかね?
(source CNet, PewResearchCenter)