auから発表されたHTC J One。スペック上ではカメラの画素数は400万画素であり、同時に発売されたXperia ULの1,310万画素やSamsung Galaxy S4の1,320万画素、そしてiPhone 5の800万画素と比較すると数字の上では見劣りしてしまいます。
しかし写真の写りは画素数だけで決まるわけではありません。HTC One(HTC J One)が搭載するUltraPixelカメラは年々増加するスマートフォンのカメラ画素数に対するアンチテーゼとも言える意欲作となっています。
スマートフォンに搭載されるカメラの画素数は年々増加していますが、カメラモジュールそのものの実装面積はそう大きくなっているわけではありません。ようするに同じ面積による多くの画素を詰め込むため、1画素のセンサーサイズ自体が小さくなっていています。これに対して、HTCのUltraPixelは画素数をハイエンド機種(1300万画素)の1/3にも満たない400万画素に抑える代わりにセンサーサイズ自体を大きくするというアプローチをとりました。この結果、センサーが受ける光量が増大し、従来のスマートフォンに対して300%明るく撮影することが可能になっています。またセンサーサイズが大きいとノイズの少ない写真になるのだとか。
まぁ、そんなうんちくはどうでもよく、実際にどんな写真が撮れるんだという話ですが、これはすでに海外版のHTC Oneを使って各社のフラッグシップ機と撮り比べたレビューが各所で掲載されています。
Samsung Galaxy S4 vs. HTC One: Camera shootout! | Computerworld Blogs
HTC One camera review – Pocket-lint
HTC Oneのカメラを、iPhone 5、Lumia 920と比較! : ギズモード・ジャパン
基本的にはどこも大絶賛に近い内容です。その他にも、Googleで「UltraPixel」を画像検索してみるといろいろなレビューや撮影した写真が見つかります。
うちのブログでも、このあたりの写真で横長のものは、HTC Oneで撮影した写真です。また、自動で30秒のショートムービーを作ってくれる機能もありますが、それはこちらでレビューしています。
そんなわけで、もしスペックの画素数だけをみてHTC J Oneを敬遠しようと思っている人がいるのなら、大きな間違いだと思うので実際に手にとって写真を撮ってみることをオススメします。おそらく、現在発売されているハイエンド機種と比較しても満足のいくものだと思います。