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机上の作業には欠かせないデスクライトですが、それこそピンからキリまで数多くの種類が出回っています。デザインや明るさなど、何を基準に選ぶかは人それぞれではありますが、せっかくなら、目に優しいものを選びたいところです。
目に優しいデスクライトといえば、BenQ のWiT Eye-care。 3年前にレビューし、その後に自腹で購入。現在まで使用中です。
調光・調色(色温度の変更)に対応、かつ周囲の環境に合わせて明るさを自動調整してくれる優れものなのですが、すでに廃版になってしまったようです……。
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しかし、そのWiT Eye-Careの後継モデル(?)となるデスクライト『WiT MindDuo』をBenQからレビュー用に提供して頂きました。
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カジュアルな雰囲気になったWiT MindDuo
まずは基本仕様の確認から。WiT MindDuoは、Wit Eye-Careと比べるとカジュアルで優しい雰囲気になっています。 学習用デスクライトとして、より子供にも受け入れられやすいデザインを検討した結果なのかもしれません。
アームの長さは台座が各可動部まで、それぞれ80mm、370mm、30mmといったところ。関節は固いわけではなく、スムーズに動きますが、きちんと狙った場所で止まってくれます。
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ライトのルーバーには、やや湾曲したデザインの広域導光ルーバーを採用。小型ながら、同等のデスクランプと比べて照明範囲が150%広いとのこと(40cmの高さから、読み取り領域が500Luxの輝度の範囲)。およそ95cmの範囲を照らせます。
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根元部分にはUSB Type-Aポートが1つあります。出力は5V/1A。最近のスマートフォンを充電するには2Aは欲しかったところですが、USBは何かと使うので便利そうではあります。
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なお、WiT MindDuoには、スタンドタイプとクランプタイプの2種類あります。クランプ部分だけは、別売りもしているので悩んだらとりあえずスタンドタイプを購入し、必要に応じてクランプを買い足すほうがいいかもしれません。
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そんなWiT MindDuoですが、特徴としては大きく2つ。1つは紙の書籍向け、電子書籍向けの照明を切り替えるプリセット機能。もう1つは、人の存在検知(人感センサー)機能です。
2つのスマート照明モード
照明のプリセット機能ですが、MindDuoには紙の書籍や書類などを読むための読書モードと、電子書籍やパソコンなどのスクリーンを見るのに適したデジタル閲覧モードの2つがプリセットされています。もちろん、手動での調光・調色も可能です。調整幅は、調光が21段階で最大2000Lux、調色が6段階(色温度2700~6000K)。
調光・調色、プリセットの切り替えはライト上部にあるダイヤルで行います。
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ダイヤルを2秒長押しすると、「読書モード→デジタル閲覧モード→手動モード」と切替わります。なお、手動モードへの切り替えは読書/デジタル閲覧モード中にダイヤルを回すだけでもOK。
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読書モードは色温度が高めの白色光、デジタル閲覧モードでは色温度が低めの暖色光となります。これはBenQと台湾国立中央大学の共同研究の結果から。勉強などをする際には白色光を使ったほうが集中力が増し、スクリーンを見る際には中程度の色温度がもっとも快適だったとのこと。
なお、2つのプリセットモードでは、明るさは周囲環境により自動で調整されます。
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手動での調整はダイヤルを回すだけ。この時、クリックする毎に明るさ→色温度を切り替えられます。
手動モードでは自動での明るさ調整はありませんが、明るさが足りているのかをLEDの色で教えてくれます。青だと明るすぎ、緑ならちょうど良く、赤だと暗すぎです。
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自動で照明を付ける人感センサー
もう一つの特徴が、人感センサーです。WiT MindDuoには、いわゆる電源スイッチがなく、ルーバーにある赤外線センサーが人を検知すると、照明が付き、30分間検知できないとオフになります。
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検出範囲は、付属のマニュアルによると40cmの高さのときにおよそ25cmの範囲。机に向かうと自然に照明が点くイメージです。
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ただ、近くを通っただけで点いてしまったりすることも。そのためなのか、人感センサーは切ることもできます。
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ちなみに、人感センサーの有無にかかわらず、ルーバー下にある環境光センサーに手を近づけると、照明のオン/オフが可能です。
照明範囲が広く視界の邪魔にならない
Wit MindDuo、1週間ほど利用していますが、目に優しいかどうかは体感できていません(そもそもの比較対象がWit Eye-careなので……)。
とはいえ、使い勝手はとてもいいです。 それを一番感じるのは、照明範囲の広さ。最初のほうに書きましたが、40cmの高さで95cmの広さを照らせるのと同時に、照明の光も均一に拡散するので変な眩しさがありません。
2万円超という価格は、デスクライトとしては高額な部類ですが、数年使い続けることを考えるならコストパフォーマンスはいいとも言えそうです。