そんなわけで昨年のCES 2013で発表され昨年末にやっと発売となった新しいBoogie Board、Boogie Board Sync 9.7を買ってみました。
米Amazonで購入しスピアネット経由で日本へ。トータルで$99.99+$35の$134.99、約14,000円ほどでした。
パッケージは従来の紙箱から透明プラスチック容器に変更になっていますね(ブリスターパックではありません)。ただ、ゴミのことを考えると紙のほうがよかったかも……。
同封物はUSBケーブルのみとシンプルです。
本体のデザインは先代のBoogie Board Ripと比べるとちょっとカジュアルな雰囲気になりました。このあたりはJot4.5の路線を踏襲しているみたいです。またデザイン的には横向きに使うことを意識しているみたいですね。
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背面。一見すると滑り止め加工っぽいですが、ただのデザインで滑り止めにはなっていません。
本体正面には「save」と「erase」2つのボタン、電源LEDとBluetooth用のLEDがあります。
側面にはmicroUSBポートと電源ボタン(銀色のボタン)。なお上記の「save」と「erase」は電源が入っていないと機能しません。ただし、通常のBoogie Boardと同様に書くことは可能です。消せないけど。
Boogie Board Syncには、先代Rip同様に専用のスタイラスが付属します。描画自体は指でもなんでも構わないのですが、保存するためには専用スタイラスを使う必要があります。やはりRipと同様にE-Inkパネルの下に電磁誘導のパネルがあり、そちらの内容を保存しているようですね。このため、保存したファイル(PDFもしくはイメージ)には筆圧(線の太さ)は反映されません。
なお今回のスタイラスにはボタンが付いているのですが、これはPCに専用アプリを入れて使えるデジタイザーモード(有線、無線でPCと繋いでデジタイザとして使える。ただし筆圧検知はできない)で使用します。
そのPC側のアプリですが上記のようなものです。SyncとBluetoothで繋ぐと自動で立ち上がるようにできます。
繋いだ状態でsaveボタンを押すとこんな感じで直ぐに転送されます。転送されたファイルはPCに保存されますが、Evernoteに送ることも可能です。
描画はPC上でリアルタイムに確認することも可能です。これは遅延なく本当にリアルタイムにかかれていました。ただこれも対応するのは専用スタイラスを使った場合のみです。
この専用アプリ、今回はMac版を使っているのですがまだ若干不安定ですね。Syncを認識してくれなかったり接続時にエラーで落ちたりすることがしばしばありました。ただ、一度繋がってしまえば概ね問題なく使えています。
また、Android、iOS向けのアプリもあり、saveした内容をスマートフォンやタブレットに送ることも可能です。こちらのほうが使い勝手はいいかなぁっと思っていたのですが、残念なことにAndroidアプリはいまだに一度もSyncとの接続に成功していません……。アプリのバージョンも0.1だしまだまだこれからといった感じですね(iOS版は未確認)。
Ripの欠点であった「Saveボタンを押してから書き始めないといけない」、「PCと接続中はSaveが出来ない」という欠点は解消されている(といっても、最初に電源を入れておかないとSave出来ないという意味では変わっていませんが、操作的には不自然ではないですね)し、Bluetoothで保存した内容を飛ばせるというのは間違いなく便利なので、専用アプリの完成度さえ上がればそこそこ人気が出てもおかしくないデバイスだと思います。
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