最近世間を騒がせているCarrier IQというソフトですが、これがインストールされているか否かを検出するアプリがAndroidマーケットに公開されています。開発元はAndroid向けに社名と同じアンチウィルスソフトをリリースしているLockoutです。
Carrier IQの問題を知らない人のために要約すると、ユーザの操作履歴や位置情報など様々な情報を勝手に収集、送信するソフトウェアが一部キャリアのAndroid端末に組み込まれており、プライバシー上の重大な懸念があると指摘されてている問題です。このソフトウェア、動作状況をユーザが知る手段がなく、除去することも困難というもので、一部ではブラウザ等で入力した情報の他、キーボード入力した内容までも送信しているのではないかと疑われています(いわゆるキーロガー的な動き。パスワードなども丸わかりになってしまっていると懸念されています)。
問題はAndroidだけにとどまらず、実はiPhoneでもiOS5以前ではCarrier IQをサポートしていたとのこと。Blackberry、WindowsPhoneでは組み込まれていないとされています。Androidでも端末メーカーやキャリア毎にインストールされていたりいなかったりするようです(Internet Watchの記事)。
上記の検出ソフトを使うことでインストールの有無は確認できますが、Carrier IQ自体がファームウェアレベルで組み込まれているため除去することは出来ません。除去のためにはメーカー、キャリアからのファームウェアのアップデートを待つしかないようです(積極的な手段としては、メーカー、キャリアに電話をかけて削除要請するという方法もあります。個別に応じてくれるかどうかは別の話ですけど)。
なお、マーケットでは他にもCarrier IQ検出用のソフトが公開されていますが、これが一番シンプルそうでした。どれを使っても削除はしてくれないでの好きなものを使って構わないと思います。