AMDは5月5日(現地時間)、Chrome OS向けの新プロセッサ「Ryzen 5000 C」シリーズを発表しました。AcerやHPなどのパートナー企業から、搭載したChromebookが順次発売されます。
AMDのZen 3アーキテクチャに基づく「Ryzen 5000 C」シリーズは、最大8つの高性能x86コアを搭載し、少なくとも8時間の連続稼働を実現するバッテリー寿命を備えるとのこと。
製品モデル | コア/スレッド | TDP | ブースト/ベース周波数(GHz) | GPUコア | キャッシュ |
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AMD Ryzen 7 5825C | 8C/16T | 15W | 最大4.5GHz/2.0GHz | 8 | 20 MB |
AMD Ryzen 5 5625C | 6C/12T | 15W | 最大4.3GHz/2.3GHz | 7 | 19 MB |
AMD Ryzen 3 5425C | 4C/8T | 15W | 最大4.1GHz/2.7GHz | 6 | 10 MB |
AMD Ryzen 3 5125C | 2C/4T | 15W | 最大3.0GHz/3.0GHz | 3 | 9 MB |
前世代(3000シリーズ)と比較して、最大67%の応答性向上と最大85%のグラフィックス性能の向上が見込まれており、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2もサポートします。
Ryzen 7 5825Cプロセッサは、6月にHP Elite c645 G2 Chromebook Enterpriseに搭載され、今年後半には、Acer Chromebook Spin 514が登場予定とのこと。コンシューマー向けやエンタープライズ向けなど、幅白いChrome OSデバイスにも採用される予定です。
高性能なプロセッサを搭載するのであれば、Chrome OSでなくてもいいのではという気はするのですが、動作の軽いChrome OSがさらに快適になるのであれば、相応のメリットもあるのでしょう。Steamはまだ動きそうにないですが、いずれAMDプロセッサにも対応するのであれば、ゲーム機としての魅力も増すかもしれません。