Chromebookに搭載されるChrome OSは、当然ながらブラウザとしてChromeを搭載します。しかしGoogleは、このChromeブラウザをChrome OSから切り離すことを計画しているようです。
Chromebookは通常のラップトップ製品と比べるとかなり長い製品寿命を持っており、多くの場合6~8年のアップデートが保証されています。自動更新の有効期限(AUE : Auto Update Expiration)と呼ばれるこの日付を過ぎると、アップデートが受けられなくなりますが、現状ではChrome OSとブラウザが一体化しており、アップデートがないとブラウザのセキュリティ更新もできずに危険な状態になるわけです。
ちなみに、各ChromebookのAUEは、「設定 > Chrome OSについて > 詳細 > 更新スケジュール」で確認出来ます。
通常のPCであれば、6~8年前の製品はスペックが陳腐化して使い物にならなくなるものですが、もともと低スペックがうりのChromebookは、それでも問題なく動作してしまうと考えられます。そこで、Chrome OSとブラウザを分離し、ブラウザ単独でもアップデートを可能にしようというわけです。
これ自体は以前から取り組まれていたようで、Linux版のChromeをベースに開発が進められていました。名称はLinux AND CHROME OSからLacrosと呼ばれています。
実際にLacrosがいつ頃追加されるのかはわかりませんが、まもなくCanaryチャネルで実験的フラグとしてLacrosを利用可能になるとのことです。
Source: Chromium Gerrit via Chrome Story