ミサワホーム総合研究所と国立極地研究所は9月30日、iPad専用だった学習アプリ「南極eスクール」のWeb版を公開しました。誰でも無料で利用可能です。
ミサワホームは1968年の南極昭和基地第10居住棟をはじめ、南極地域観測隊員の観測や生活を支える建物を受注。国立極地研究所に毎年社員を所属させるなど、極地での活動に携わってきたとのこと。また、帰国後に小中学生を中心に隊員の生活や南極の様子を伝える「南極クラス」を展開しています。
この「南極クラス」を院内学級や特別支援学校など、ベッド上やパーソナルな環境でも対応できるよう、2014年にiPad専用の「南極ウォークビュー」を限定公開。2021年にリニューアルしてiPad専用の「南極eスクール」を一般公開しています。今回のWeb版は、このiPadアプリの汎用をより高めるために公開されたもの。
「南極eスクール」では、南極に関する話題を、地理・歴史・生活・生物・地学・宇宙の6分野に分けて紹介しています。それぞれの分野で紹介される360度パノラマ画像が、使用するデバイスに内蔵されるモーションセンサーと連動。手にしたデバイスの動きに合わせて画像が動き、まるでその場に居るかのような感覚で南極の景色を楽しむことができます。また、360度パノラマ画像に配置されたポイントをタップすることで、南極に生息する動物たち、太陽が沈まない白夜、隊員が生活する昭和基地内部の様子などに関するパネルがポップアップ。極地研の研究者が監修した解説とともに、それぞれの分野に関する貴重な映像、画像を見ることができます。
iPadを利用していない学校・家庭もあるので、WEBで気軽に見られるのは助かる人も多そうです。
Source: 国立極地研究所