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Microsoftは3月4日(現地時間)、Edgeブラウザの最新版となるバージョン89をリリースしました。このバージョンでは、以前から開発版で提供されていた垂直タブが正式にサポートされたほか、バックグラウンドになっているタブをスリープ状態にすることで、メモリなどのリソースを解放する機能などが追加されています。
まず垂直タブですが、従来のEdgeやChromeでお馴染みのブラウザ上部に表示されるタブを垂直表示に切替えるというもの。水平、垂直はいつでも切替え可能です。タブ名称を隠し、アイコン表示のみにもできます。
タブを大量に開いていると、1つの幅が狭くなり視認性が低下しますが、垂直表示であればそうしたこともなくなりそうです。
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Chromeといえば、大量にメモリを消費することで悪名高いですが、スリープタブはメモリの浪費を防ぎ、すこしでも軽くしようというもの。バックグラウンドになり一定時間経過したタブについては、スリープ状態になり、メモリやCPUなどのリソースが解放されます。なお、タブを閉じるのとは違い、スリープしたタブをクリックすれば、再読込ではなく停止していた状態から再開します。この停止までの時間は設定で変更可能です。
また、音楽再生などサイトによってはバックグラウンドにあってもスリープしたくない場合があります。そのようなサイトは、設定画面にあるリストに追加することでスリープしなくなるとのことです。
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Chromium化することで、存在意義が怪しくなるのではと思っていたEdge。意外と差別化が進んできており、コレクションや垂直タブなど、Chromeよりも魅力的な機能も増えてきました。いずれ、Chromeとはまったく別のブラウザに進化していくのかもしれません。
Source: Microsoft(1), (2)