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高音質コーデックのLDACに対応したソニーの新型ワイヤレスイヤホンWF-1000XM4が6月24日に発売となり、いよいよ完全ワイヤレスイヤホンもハイレゾ時代に突入します。ただ、世界に目を向けると、WF-1000XM4よりも早くハイレゾ対応した完全ワイヤレスイヤホンが発売されています。それが25年以上の歴史を持つ老舗オーディオメーカーEDIFIERのNeoBuds Proです。
国内でも、7月29日からMakuakeでの先行予約販売が開始されましたが、そのサンプル品をレビュー用に提供いただきました。
最初に断っておくと、私はオーディオの専門家ではなく、細かな音の違いを聞き分けられる繊細な耳も持っていません。よくオーディオ系のレビュー目にする「ベースやドラムが~」「管楽器のきらびやかさが~」「豊かな音場が~」といった専門的な話は出来ないので、その点はご了承ください。おそらくはユーザーの中にも多いであろう、たまに音楽を聴く程度のガジェット好きのレビューと割り切って頂けると幸いです。
ANC対応、BA+DDのNeoBuds Pro
NeoBuds Proは、アクティブノイズキャンセルに対応した、カナル型の完全ワイヤレスイヤホン。10mmのダイナミックドライバーとBAドライバーを組み合わせたハイブリッド構成です。
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残念ながら装着検知はなく、耳から外しても再生は停止しません。ケースに戻し、蓋を閉じると電源が切れる仕様です。
イヤーピースは通常の形状。市販のものとも変更は可能と考えられます。ただ、付属品もサイズが豊富で、装着済みのものと合わせると、7種類から選べます。これだけあれば自分に合ったものを見つけられそうです。
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充電ケースは手のひらサイズのコンパクト形状。イヤホン本体で約6時間(ANCオフの場合)、ケースで3回分(18時間分)の充電ができ、トータルで24時間の利用が可能です。
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ANCは最大-42dbの減衰に対応するとのこと。これがどれくらい強力なのか、数値だけ見てもピンときませんが、エアコンや掃除機などの動作音はほぼ無音化してくれます。人の話し声など、高音域については他の機種と同様に完全には消せませんが、十分な性能です。
ちなみに、WF-1000XM4と比較してもノイズキャンセリングは同等以上ではないかと思えます。
ハイレゾだけどLDAC対応はこれから
肝心の音質ですが、その前に対応コーデックについて。コーデックはSBC、AAC、そしてLHDCに対応しています。あまりなじみはありませんが、このLHDCが日本オーディオ協会でも認定されているハイレゾ対応コーデックとなります。LHDCはHUAWEIの独自コーデックHWAのベースにもなっており、HUAWEIやOPPOなど中国系メーカーのスマートフォンでは採用機種が多いです(というか、それ以外のスマートフォンではほとんど非対応ではないかと思います)。ただ、LDACについては、今後アップデートで対応予定とのことです。
そして音質。低域から高域まで綺麗に出ています。個人的には低音が少し強すぎる気がしますが、この辺りは専用アプリから調整が可能です。
あえて言うなら、音の広がりというか、解放感というか、そういうものが少し弱め。とくにボーカル曲を聴いていると、ボーカルと背景音の分離が弱く、こぢんまりというとちょっと違う気がしますが、全部の音が耳元で鳴っている印象です。
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アプリの使い勝手は良好
専用アプリ「Edifier Connect」を利用すると、ANCと外部音取込み(アンビエントサウンド)の切替や、イコライザー設定、イヤピースをダブルタップ、トリプルタップした際の動作を変更できます。
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また、このアプリなかなかよくできていて、ANCやイコライザーの切替は、アプリを開かずに通知欄からも行えます。ANCの切替はイヤピースのタップでも行えますが、今のモードをすぐに見られるのは便利です。
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Makuakeでは10月末までに出荷予定
Makuakeでの価格は9379円(33%オフ)から。10月末までに出荷の予定となっています。
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