昨日、23日の正午から予約が始まったenchantMOON。12時~13時頃は予約フォームに入力してもエラーで予約が完了しなかったり、同じく予約の受付を始めたアスキーストアもアクセス集中のために予約が出来なかったりとかなりの盛況ぶり(混乱ぶり)でしたが、13時過ぎからは徐々に緩和され、夕方までにはほぼ復旧していたようです。
もともと「部材発注は(23日の予約状況を見てから)24日に行う」としていましたが、13時には想定していた初期生産数をオーバーしたとのこと。ただ23日中の注文については、増産して初回生産分で賄う方針とのことなので昨日予約をした人には予定通り5月末には届くみたいです。
23日13時からはプレスイベントも行われ、Ustreamでも中継されていました。残念ながら中継は見ることができませんでしたが、各サイトで記事にされていることをまとめると、おおむね下記のような主旨だったようです。
- 目の前にコンピュータがあっても、プログラマは紙のノートでアイデアを練り、ホワイトボードで共有する
- 手書きは単なる記録メディアではなく、思考のためのツール
- Appleがスタイラスを捨てたのは間違い
- AppleがiPhoneで電話を再発明したように、自分たちは紙を再発明したい
- 「ソフトウエアに対して本当に真剣な人は、独自のハードウエアを作るべきだ」by アラン・ケイ
enchantMOONの価格は39,800円。決して安いとは言えない価格ですが、なぜこの価格になったのかという話も非常に興味深いです。
「コンセプトは良かったんだけど、ハードがねぇ」という感じで、一部マニアにだけ受けたキワモノデバイスとして終わる可能性も否定できませんが、新しいデバイスは常にそんな風に生まれるものだとも思います。
そんなわけで、私もコンセプトに共感し製品を応援する意味でも予約をしてみました。半分以上は衝動買いに対する言い訳ですけど。
紹介記事:
- ITpro:「ソフトの進化のためにハードを作った」、UEIが手書きメモに特化したenchantMOON予約開始
- Inside-games:アップルは電話を再発明したが、 自分たちは紙を再発明する・・・手書き入力に特化した「enchantMOON」
- CNet:EnchantMoon tablet aims to be your digital pen and paper
- MONOist:「スタイラスを捨てたのはジョブズの失敗」――紙とペンによる思考を追求したタブレット「enchantMOON」
(source enchantMOON, Facebookページ)