iPhoneやAndroid端末に直接画像を送ることができる「ダイレクトモード」が追加され、再び脚光を浴びている(と書くと人気が落ち目だった印象がありますが、そんなことはないですよ。念のため)Eye-Fiを購入してみました。購入したのはEye-Fi Connect X2 4GBという一番安いモデルです。
以前(2009年8月)にも既に生産終了しているEye-Fiの古いモデル、Eye-Fi shareを購入していたのですが、そのときは、主に使用していたOLYMPUS PENとの相性が悪く、結局使わなくなってしまいました。今回はその教訓を活かし、事前にPENTAX K-rで問題なく使えそうだということを確認してからの購入です。
ダイレクトモードに対応したEye-Fi Directというモデルが別途発売されるとのことですが、既存のX2モデル(Connect、Explorer、Pro)もファームウェアの更新で機能が追加されます。今回購入したEye-Fi Connectはバージョンが4.2001でしたが、PCに接続するとすぐにアップデートの確認が行われ、4.5022にアップデート、ダイレクトモードが追加されました。
実際に購入してみるまでダイレクトモードがよく理解できていなかったのですが、要するにEye-FiカードがアクセスポイントになってiPhoneやAndroid端末から接続し、クローズドなネットワークを構築して写真を端末に送信するという感じでした。とても便利そうな機能ではあるのですが、いくつかの注意点があります。まず、Eye-Fiや端末がアクセス可能なネットワークがある状態だと、ダイレクトモードが起動しません。これはダイレクトモードの優先順位が低いためですが、自宅の無線LANなどと併用することが実質的にはできなくなってしまうので要注意です。そして、端末側のアプリを設定する際、写真の保存先をPCから設定した端末に変更する必要があります。これはダイレクトモード時に限らないようなので、Flickrなどの共有サービス以外にPCにもバックアップを残している人(つまり私)には使いにくい点です。この辺はファームのアップデートで改善されるかもしれませんが、常に無線ルータを持ち歩くような人はダイレクトモードに過度の期待は禁物っぽいです(というか、そういう人にはダイレクトモードは不要な気がします)。
そもそもが、ダイレクトモードは発表時に
デジタルカメラで撮影した画像をモバイル端末へ瞬時に転送し、様々なアプリで編集してクラウドサービスにアップロードする
と書かれているように端末側からのアップロードを想定した作りになっているようなので上であげたような使い方が想定外ということになるんでしょうね。
ダイレクトモード以外は以前のShareと大差はないようですが、アップロードできるサービスが増えていました。Flickr、Picasaは基本として、facebook、Evernote、mobileme、hatena、mixiなど24サービスが選択可能でした(既にサービスを終了しているVOXも含まれているのはあれですが……)。
ダイレクトモード周りの使い勝手、他のサービスとの併用などは実際に使ってみないとなんとも言えないので、しばらく使い込んでみようと思っています。最終的には写真をFlickrにアップしつつ、PCにも保存。ついでにAndroid端末にも送信できるといいのですが、さすがに難しいかなぁ。