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Facebookのアカウント停止騒動で思うこと

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ここ数日、Facebookでニックネーム等の偽名で登録していたアカウントが停止されるというニュースがネットを賑わしています。予告なく停止が行われたことに対して、Facebookの対応を批判する向きもありますが、そもそも利用規約

facebook

と書かれており、これに同意した上でアカウントを作成しているので文句を言うこと自体がおかしいですね(心情的には文句を言いたいのはわかるけど、それとこれとは別。ただ、事前通告なりはした方が良かったんじゃないかとは思います)。

この件に関しては「こんな対応では日本では流行らないのではないか?」「実名制は日本では受け入れられない」という声も聞こえてきますが、Facebookにとっては日本で流行るかどうかは問題ではなく、自分たちのスタンス(ポリシー)を如何に貫くかが最大の問題なのでしょう。

「ネット上は匿名が当たり前」、「実名なんて怖くて出せない」という意見も理解できますし、私もそう考えている一人です。しかし、そもそもFacebookはネットとリアルを分けて考えてはおらず、リアルの延長上にネットを位置づけているのだと思います。その上で目指しているのが完全にオープンなプライバシーです。この辺りはフェイスブック 若き天才の野望に詳しく書かれていますが、Facebookは「全ての情報がオープンになれば人は自分の行動に責任を持つ。その結果、より良い世界になるはずだ。」という性善説が前提の緩やかな相互監視社会を本気で実現しようとしているようです。Fecebookの原則には、”Facebookは、世界のオープン性と透明性を高めることを目的として構築されています。”という文章が一番始めに記載されています。

このオープン性、透明性を実現・維持するために実名登録が絶対不可欠であり、この部分こそがFacebookが他のSNSと一線を画し、圧倒的な支持を得ている部分なのだと思います。この先、様々な規約変更があったとしても、この部分が変更されることはないでしょう。もし変更される(ニックネームでの登録を認める)ようなことがあれば、それはFacebookが自分たちのポリシーを曲げた、すなわちFacebookの終焉を意味するのだと思っています。

ガジェットなど好きなことをブログやWEBメディアなどに書いて生きています。ライター仕事は常に募集中

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