最近流行りの8型ラップトップ。その走りであるFalconがようやく届きました。
Falconは2018年10月にKickstarterでクラウドファンディングを実施していたもの。その後、国内のCAMPFIREでもキャンペーンを行っていました。
もともとは2月発送予定だったのが4月にずれ込み、その後、IntelのCPU不足の影響を受けて出荷が遅れていました。
このため、本来なら8インチ市場に華々しくデビューするはずだったのですが、OneMix 3に先を越されてしまったほか、CHUWIのMiniBookやGPD Pocket 2 Maxが発表されるなど、だいぶ影が薄い存在になってしまっています。
そんなFalcon、単体で見てもサイズ感がわかりませんが、OneMix 2Sと並べるとかなり大きいのがわかります。
ヒンジの作りもOneMixに似ていますが、OneMixのヒンジが90度以上に倒さないとキーボード側の軸が動かないのに対し、Falconは両軸とも均等に動きます。
もちろん、画面を背面に回したタブレットスタイルでも利用可能です。なお、別売りでスタイラスが利用できるのですが、OneMix 2Sのスタイラスえ試したところ、認識はしました。カーソルの操作も行えるのですが、クリック動作がうまくいかない状態です。やはり、何かしら微妙に違うのでしょう。
片手で掴むには厳しいサイズなので、持ち運びは小脇に抱えるようなスタイルになりそうです。
ただ、大きいだけあってキーボードはOneMix 2Sよりも(サイズ的には)打ちやすいです。ただ、作りが甘いのか、打鍵感が今ひとつ。押し込んだ時にギシギシといった感触があります。
配列自体もOneMix 2Sに似せているのですが、Delとバックスペースの位置が逆。そしてCtrlとFnの位置も逆になっています。これは、OneMix 2Sに合わせたほうが一般的だったのではないかと思います。
ポート類はすべて右側面。USB Type-Cにmini HDMI、USB Type-A、3.5mmジャック。SDカードスロットは非搭載。
反対側面には排気口。両サイドの手前にある穴はスピーカーです。
底面には吸気口(?)。
CAMPFIREでの国内販売をするためなのでしょう。何気に技適を取っています。
グラフィックは非力。テキスト主体ならなんとか
FalconのCPUはIntel Pentium Silver J5005。もともとはN5000の予定でしたが、入手難とのことで変更されました。4コア/4スレッドでベースクロックも1.5GHzとcore m3-8100Yの2コア/4スレッド 1.1GHzよりも高速ですが、バースト周波数は2.8GHzで、m3-8100Yのターボブースト3.4GHzに劣ります。
また、グラフィックもintel UHD Graphics 605、メモリも最大8GBと全体的に低スペックとなっています。
そんなわけで、各種ベンチマークの結果は下記。CINEBENCHのCPUスコアが高いのは、コア数が多いためでしょう。しかし、それ以外では惨敗。 ゲームや画像処理での使用は難しいでしょう。
ベンチマーク | Falcon | OneMix 2S |
---|---|---|
CINEBENCH R20(CPU) | 514cb | 499cb |
CINEBENCH R20(Single Core) | 168cb | 232cb |
PCMark 10 | 1624 | 2530 |
3DMark(Time Spy) | 125 | 275 |
3DMark(Fire Strike) | 361 | 698 |
3DMark(Cloud Gate) | 2930 | 4783 |
ドラゴンクエストXIベンチマーク (標準品質/1280×720/ウィンドウ) | 2555 やや重い | 5613 快適 |
CrystalDiskMarkの結果もだいぶ遅いです。SATAのSSDでしょうか?
とはいえ、WEBブラウズやブログ書き程度であれば問題なくこなせます。ただ、OneMix 3/3SやCHUWI MiniBook、GPD Pocket 2 Maxと比べると見劣りするのは間違いないでしょう。
その分価格も安く、128GBモデルの定価は699ドルですが、他の機種との差額はおそよ2万円程。少しでも安くと考えるならアリですが、他機種を購入したほうが満足度は高そうです。
なお、すでにKickstarterやMakuakeでのキャンペーンは終了していますが、現在、IndiegogoでのPre-Orderを受け付け中です。