Google傘下のFitbitは4月11日(現地時間)、心房細動(AFib)を特定するための新しいPPG(フォトプレチスモグラフィー)アルゴリズムが米国食品医薬品局(FDA)の認可を受けたと発表しました。間もなく、米国の心拍数対応デバイスで利用可能になるとのことです。
AFibの検出機能としては、FitbitのスマートウォッチではこれまでもFitbit Senseなどで利用できたほか、Apple Watchも同様にAFibの検出に対応しています。ただし、いずれも心電図(ECG)機能を搭載したモデルで、ECG機能の一部として利用できたというもの。
これに対して、Fitbitの新しい機能は、スマートウォッチやアクティビティトラッカーの標準装備といってもいいPPGを利用するもの。心拍を計測するために使われるセンサーですが、Fitbitはこれを利用して血管の体積変化を検出。この測定値から得られる心拍リズムを用いて、選出アルゴリズムが不整脈やAFibの潜在的な兆候を分析できるとしています。
PPGアルゴリズムの臨床研究は2020年に開始され、2021年の米国心臓協会学術集会で発表されたデータによると、98%の確率でAFibを正しく識別していたとのことです。
ECGではなく、一般的なPPGでAFibを検出できるのであれば、これまで以上に救われる人は増えるかもしれません。また、特別なセンサーを必要としないのであれば、噂されるPixel Watchに搭載される可能性もありそうです。
Source: Google