今年も盛りだくさんの内容だったGoogle I/Oが5月9日(現地時間)に終了しました。ただ盛りだくさんだったとはいえ、予想に反して特に発表がなかったものもあります。Googleが開発している新OS「Fuchsia」もその一つ。
ただ、Fuchsiaにまったく触れられなかったわけではありません。少なくとも、公式に開発していることは明らかにされました。
Fuchsiaは、Googleが2016年から開発を進めている新OS。オープンソースで開発されており、その存在自体は公になっているものの、Googleが表立ってFuchsiaを話題にすることはありませんでした。
Pixelbook上で動作したり、Androidアプリをサポート、またスマートフォン向けのUIも備えるなど、「Chrome OSとAndroidを融合して置き換えるのでは?」とも噂されていましたが、どうやらそういったことではなさそうです。
Googleでモバイル製品を統括するHiroshi Lockheimer氏は、Fuchsiaについて「OSの先端技術を推進することだけを目的としており、そこから得られた内容を他の製品に組み込むことが出来る」と語っています。
あくまでも実験目的のOSとのことで、製品に載せて出荷するようなことは考えていないようです。
ただ、「専用機器について考えてみてください。今、誰もがフクシアは電話用だと考えています。しかし、それが他のことに使えるとしたらどうでしょうか」と含みのある言葉も語っています。スマートフォン上で動作し、ディスプレイを繋げたらDexのようにPCスタイルに……といったことも想定しているのかもしれません。
ともあれ、Fuchsiaが近々にリリースされることはなさそうなので、気を長くして待つ必要はありそうです。
(source The Verge)